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【街宣文字起こし 全文】山本太郎(れいわ新選組公認) 東京都知事候補 2020年7月3日 錦糸町駅北口
山本太郎:
大きな音を立てて申し訳ございません。ただいまマイクを握っておりますのはれいわ新選組。国政政党です。変な名前でごめんなさい。れいわ新選組代表の山本太郎と申します。錦糸町駅前ご通行中の皆さん、大きな音で迷惑をかけて申し訳ございません。なぜ山本太郎が今、マイクを握っているのか、ご存じのない方もいらっしゃると思います。今、都知事選挙始まっているんですね。この都知事選挙に立候補しているのが山本太郎でございます。「あれ、山本さん、国政政党の党首だったのにどうして都知事選挙に出るんですか?」そのように思われた方いらっしゃるかもしれません。なので私の立候補、その動機の部分をお話したいと思います。
山本太郎、2013年に東京の皆さん66万人の方に背中を押していただいて、参議院、送っていただきました。6年間の議員生活の中で、小沢一郎さん、小沢一郎さんと共に行動して参りましたが、昨年の春、1人で旗揚げをしました。旗揚げの理由は何か? あまりにも緊張感がなさ過ぎる今の国会、この国会の中で、与党からも野党からも嫌がられるような、永田町の裏側を皆さんにお伝えするような勢力が拡大していけば、これ、永田町に緊張感が生まれるのではないか? そしてもうひとつ、20年以上のデフレ。政府から皆さんへの支出がとにかくケチられ続けてきた中で、このデフレスパイラルから出られない、それによって多くの人々が生活困窮に陥るような国になってしまった。
子どもたちの約7人に1人が貧困。女性の一人暮らし、20歳から64歳まで3人に1人が貧困。これがコロナ前の日本の現状です。これをなんとかするためには大胆な政府支出、財政出動を行えるような総理大臣を生み出すしかない。今の国会の中を見ていて、それができるのは私しかいない。そういう思いで旗揚げをしました。そして昨年の夏。参議院選挙において2議席、総理大臣の道には遠いですが2議席を獲得。一方、私、山本太郎は99万票をいただきながら落選ということになってしまいました。それからの山本、次の衆議院選挙に向けて準備をしてました。今年の秋? 冬? もしくは来年? いつあるかわからない。でも必ずあるこの衆議院選挙。それに向けての準備をしていた。でも私の心を大きく揺さぶった出来事があった。それは何か? コロナウイルス。コロナウイルスの感染症の拡大。これによって、私自身の考え方が変わる出来事があった。次の衆議院選挙なんて待ってられるか。そうではなく、今、目の前の東京都知事選挙に出て、大きな力を手に入れて、皆さんの生活を底上げしなければとんでもないことになってしまう。そういう思いで、私は今回、東京都知事に立候補した。そういう話なんです。
じゃあどういった光景を目にしてきたのか、端的に話します。今年か、今年の2月から6月までの間、ここ錦糸町を通られている方々、今、足を止めてる方、止めてない方も含めて、大きな損害を被ったんじゃないですか? 仕事が減った、シフトを減らされた、収入が減り、人によっては仕事を失い、そういう方々、大勢いらっしゃると思います。私が目にしたもの、それは何か? この2月〜6月の間に、どういう変化があるかということを自分の時間があるときに、足を使っていろんな街に行った。商店街で話を聞き、そして大きなターミナル駅や地下街、いろんなところを回って、気になる人には声を掛けて話を聞いた。一番自分の中でコロナの前よりも大きく変わったと目に映ったのが、昨日、今日、ホームレス状態に追いやられた20代、30代、40代、50代、60代、果ては80代までの方々が、全財産を抱えて、傍目(はため)に見てもあまりにも不自然な大荷物を抱えたまま、行き場を失っている、呆然としている、という光景に出会いました。6年間の参議院の生活の中では、私のメインテーマのひとつは生活困窮ということもテーマに入ってました。時間があるときには支援団体の方々と表に出て声を掛ける。できることであるならば支援に繋がってもらう。例えば最初はビジネスホテル、その後アパートに移っていただいて生活を再建いただくということもやってきた。なので自分が1人であったとしても、大きなターミナル駅、新宿。他にも、東京、上野。そういうところに足を運んで、声掛けをしたんです。
印象に残っている人たち。簡単に話をすると、20代、所持金数百円。コロナで仕事クビになった。結果、家賃を滞納することになって路上に出るしかなかった。このままじゃ死んでしまうと思って、生活保護の窓口に行った。言われたことが「帰れ。若いからまだ働けるだろう」。でもこのコロナ禍において、仕事見つけるって容易じゃないですよね。所持金数百円のまま家は駅、外。これで命繋げる人いますか? その窓口の対応は違法です。絶対にやっちゃいけない。でもその人はそういう目に遭って、最後の蜘蛛の糸さえも断ち切られた。路上で出会ったその人は、今はもうアパートに移っている。
他にもいます。73歳、男性。東京駅、所持金ゼロ。元々警備の仕事をしていたがコロナで切られた。仕事を切られるとともに、住んでいた寮を追い出された。仕事と住まい、両方失った。最初は所持金があった。転々とした。でもその後、路上に出る以外なくなった。私と出会ったときは所持金ゼロ。なんとか支援に繋がってもらおうと思った。でもその人が言うことは「問題ない。大丈夫だ」。大丈夫なわけないですよ。所持金ゼロです。「金が入る予定がある」「いつなんですか?」「2週間後だ」「どうしてお金入るんですか?」「年金」。たとえ2週間後に年金が入るとしても今は所持金ゼロ。73歳。どうやって命繋ぐんですか?
ネット、新聞、その片隅に今、いろんな事件があります。例えば一番最近見たもの何か? 21歳、女性。特殊詐欺、その受け子をしていた。「どうしてそんなことやったんだ?」「コロナで仕事なくなったんです。生活が苦しくてやりました」。他にも、不動産の物件を見に行くふりをして、案内してくれた女性を傷つけ、お金を奪い、車を持って逃げた。「どうしてそんなことやったんだ?」「コロナで仕事を失った。お金がなくなった。苦しかった」。深夜のスーパーに盗みに入った60代の男性、コロナで仕事がなくなった。お腹がすいていた。ラーメンなどを盗もうとして捕まった。絶対にやっちゃいけないことだけど、そこに支援の手がないなら、それやるしかないじゃないですか。どうやって生き延びんですか? そこに対してどうして手を差し伸べないんだってことですよ。
今、私が出会ってきた方々。私が会った人はほんの一握りでしょう。おそらく今も、家の中で家賃を最大限まで滞納して、いつ家を出て行かなきゃわからないっていう状況の中で震えてる。もう尽きた食糧。冷蔵庫にある少しの食料だけで、命繋がなきゃいけなかったりとか。それ以外にも、仕事はしてたんだけれども休業言い渡された。補償のないまま。失業予備軍として。そんな人たち何十万人、何百万人いるんじゃないですか? ここに対してどう手を差し伸べるんですか? 国は? 2枚のマスクと10万円、それでどうやって乗り越えんの? 無理ですよ。あまりにも実態と乖離(かいり)し過ぎている。
100年に一度の危機と安倍総理は言った。でも実際の現場、いろんな皆さんが抱えている苦しみ、そこに寄り添うような施策は何も打たれていない。それだけじゃなく、商店街に行く。「どれくらい落ち込んだか教えてください」「こんな私でも小粒ですが政党の党首です。官邸に対して、皆さんの苦しみの声を集めて、もっと金を出せっていうことを言いたいんです。なので聞かせてください」。いろんな商店街に行った。でも言うことは皆んなだいたい一緒。家賃でやられてる。家賃ではなく自分の家で商売やれてる人は、落ち込みが激しくてもまだ耐えられる。「もう少し大丈夫だ」そうおっしゃる。でも家賃でやられている方々はもう完全に無理。2割落ちただけでももうアウト。3割に繋がったら首くくらなきゃいけない。国からの給付金、持続化給付金。なかなか届かない上に、電通にはサッサと金を横流しすることだけが決まってて、皆さんに対しては50%以上の落ち込みがなければ、焼け石に水の100万円さえも出てこない。おかしい。おかしい。
この状況を目の前にして「自分が次の衆議院選挙まで皆さん待っててください。自分がバッジ付けて、そのうち大きくなって、永田町の中で権力を持ったらなんとかします」そんなこと言えるはずがない。苦しんでいる人いっぱいいるもん。それに対して底上げするための権力握るチャンスが目の前にあるんですよ。東京都知事選挙。だったら都知事にさせてもらいたいんですよ。
東京都むちゃくちゃデカいんですよ。その資産だけで34兆超えている。東京都の資産だけで34兆6200億円。ここに負債差し引いたとしても、27兆円から28兆円の資産超過。1年間の収入、ううん、1年間の予算7兆円超えてる。名目のGDPで見たとしても107兆円を超える。これはひとつの都市として普通の国と肩並べるんですよ。メキシコとかトルコとか。こんな巨大な都市なかなかないですよ。つまり何か? 東京都のトップが本気出したら、中小企業を倒さずに済みますよ。東京都のトップが本気出したら、誰も失業させない、それできますよ。東京都のトップが本気出せば、飢えさせないということできますよ。
どうしてやらない? それをやろうと思ったら国とガチンコで喧嘩しなきゃいけない。国とガチンコ喧嘩して、あの人、損するから。だってこの選挙で水面下では自民党バリバリ動いてんでしょ? 1400万東京都民の命を守れないということは、東京が沈む。東京が沈むということはこれ、全国に波及する。今、東京を最大限底上げできるだけの全力を尽くさないなら、この先にあるのは地獄ですよ。2月から6月までの被害の回復、皆さんできてますか? 普通に戻ったように一瞬見えるかもしれないけれども、その中でも5割、6割しか戻っていない中で、体力が回復しないまま、2月~6月の損害を抱えたまま、次の第2波っていうことに突入したときに繰り返されるのは「補償なき自粛」。これに対してあなたの会社は持ちこたえられますか? これに対してあなたはクビにならずに済みますか? その自信がある人、この錦糸町にどれくらいいますか? いらっしゃったら山本太郎に献金もらおうと思ったんです。いらっしゃらない。どこで立って聞いてもそう。そりゃそうですよ。
じゃあこんな不況間近のとき、感染症拡大のとき、自然災害が起こったとき、何をやらなきゃいけないか? 国は通貨発行権という力を使って金を刷り、極力、企業を倒さない。資金提供。極力、失業者を生まないようにしなきゃいけない。それだけじゃなく飢えた人を作り出しちゃいけない。そのために通貨発行権があって、円建てで借金をしても、それが積み上がったとしても、円を発行できる能力があるんだから財政破綻なんてするはずがない。当たり前なんです。財務省自身が認めている。100年に一度という局面にあったとしても、決してその力をフル稼働して、皆さんの未来を守ろうとしない国。いくら国がマヌケだとしても、あなたのお住まいの地域のトップが本気になれば、あなたの地域が守られるんですよ。これだけ巨大な東京都、小池さんが本気出せば、誰も倒産させない、失業させない、飢えさせない、できるんです。でもやらない。だったら代わってもらいたい。そういう気持ちで立候補をしました。東京都知事候補の山本太郎です。よろしくお願いします。(拍手)よろしくお願いします。じゃあ、その山本太郎、都知事になったら何をやるのか? これについてお話をしていく前に、当事者からのお話をお聞き願いたいと思います。当事者スピーカーの方よろしくお願いします。ありがとうございます。わざわざ来ていただいて。
ゲストスピーカー:
皆さん、こんばんは。学生の当事者としてお話させていただきます。山岸鞠香と申します。私は都内在住の大学院生で、今、研究員のパートタイマーとして生計を立てています。パートタイマーといっても週5日、1日7時間のフルタイムで、1年契約で働いています。今、ほとんどの大学は利用禁止になっていて、大学図書館も利用できず、実験もできず、授業は全部オンラインです。にもかかわらず学費の請求は例年と同じ額、図書館も施設も使っていないのに施設料の返還もありません。
それを受け、全国の大学と専門学校で、自然発生的に学費返還を求める運動が起きています。今、160人強の各大学署名発起人で、大学を超えた共通の要求として、国に対し一律での学費半額返還のための予算措置を要求する署名運動をしています。私はその「一律学費半額を求めるアクション(#COVID19学費問題)」という学生団体の代表をしておりますが、今日ここでの発言は団体を代表するものではなく、私個人としての意見です。この東京都知事選挙、私は山岸鞠香個人として山本太郎さんを支持、応援しております。以下、応援スピーチをさせていただきます。
まず、私は1993年、平成5年生まれの26歳です。45歳の山本太郎さんより20才年下、ロスジェネの次の世代、ゆとり世代です。物心ついたときには消費税は5%でしたし、いい時代というのは知らないので、正直、不景気を実感することもなく生きてきました。ただ思い返してみれば子どもの頃、流行っていた番組は「いきなり!黄金伝説。」「1ヶ月1万円生活」。スーパーに行けば、また品物が小さくなってると母はいつも口にしていました。節約番組や実質値上げなど、思えば不況らしいことは幼い頃から20年以上続いていたと思います。ゆとり世代以降は、親にもあまり貯金のない世代になります。よく学費は親世代の2倍以上に高騰していると言われますが、それ以上にアルバイトの単価、時給が安くなっています。高学歴を生かした仕事でもほぼ最低賃金。大学院生の15%は週に40時間以上アルバイトをして生計を立てています。今の大学生はアルバイトも労働時間が多く、サークルもあまり集まることができません。体を休める暇もない。塾産業、飲食業界は安く雇える学生バイトの労働力に依存し、また高い学費を人質に取られた学生もアルバイトに頼るしかありません。アルバイトに追いやられるようにして、学業やキャンパスライフが縮小している。これが今の学生の平常運転です。
そんなところにコロナの感染症パンデミックが来ました。今まで自分のバイト、親の収入、(独立行政法人)日本学生支援機構の学生ローン、その抱き合わせでなんとか払えていた学費、生活費、それももう立ち行かなくなりました。では今、どんな支援が必要なのか? まず全員一律でやっていただきたいです。まずそもそも大学を利用できていないという状況はみな等しいです。そしてお金の面、今、ギリギリなんとかなっていても、皆、足元が傾いています。「困窮学生」なんていうカテゴライズは印象操作にすら感じます。また、申請式ではお金がかかります。書留で書類を郵送するだけで900円とか、証明書の発行でいちいち300円、500円とお金がかかります。収入が落ちて3カ月目で貯金も底をついて、この申請を何件も何件もやる気になるでしょうか? 今一番大変な学生はそれどころじゃないです。
またよくある制限が、「一人暮らし」。これもやめていただきたいです。一人暮らしはお金がかかる。だから元々経済的に厳しい家庭だと、子どもに一人暮らしをさせてあげられないんです。経済基盤の脆い状況にある学生は、そもそも自宅から通える中で学校を選んでいます。4年間も学費を払えないから2年で終わる専門学校をと選ぶ人も結構います。でも専門学校には大学よりも情報が入ってきません。また審査をするという機能も、国に求めるという発想もなかったりします。学校に申請や周知を任せる、今の「学生支援緊急給付金」。これでは救うべき人たちは全然救えていません。だから一律でやっていただきたいんです。それから大事なのは、学費減免でやっていただきたいということです。学費であれば各大学がすでに学生と紐づいています。新しく窓口をセットする必要がないわけです。学生の現金給付としてしまうと、今度は学生の口座番号を把握する必要があります。学費免除にはそういった手続きが不要です。行政がお金に、大学にお金を配分すれば、大学が学生からお金を取らずに済む。それだけで可能なわけです。
学費というのは学生にとって生きているだけでかかる固定費。何もできていないのに、月に5万、10万と出ていく固定費です。平常運転でも家計が年度単位でやっと用立てる金額です。家計が負担している最大の出費を取り除くことは、学生にくまなく行き渡る生活保障になります。授業料免除は無駄がなく、最も効率的な学生の生活保障になるんです。ですから山本太郎さんの掲げる授業料1年間免除、これはとても理にかなった政策になっています。
また、先月ニュースで見ました。この春入学したばかりの大学1年生が、大学に入ったことを後悔している。家族ごと生活が困窮し、「家族に申し訳ない」「この先、4年間も続けられる気がしない」。こういった「学費を払える気がしない」といった、退学を考えている学生に授業料の納期を延長したところでいったい何になるんでしょうか? 一回10万円もらったところで、このようなコロナ退学は防げません。
地方債でコロナ損失を救済するには、国からの同意が得られるとは限らないという声を見ました。国からの同意という点ですが、国からの同意で、国が最初に学生支援につけた予算、いくらだと思いますか? 第1次補正予算、学生支援のための金額、総額で7億円でした。7億円がどれくらいの額かというと、大学生350万人、1人当たり200円です。これが国からの同意だったわけです。つまり最初からそういうものがあったら、こんな当たり前のことで、私が人前で発言したり、学生たちも署名活動なんてしなくて済んだんです。
学生支援緊急給付金、あれすら今から2カ月前には存在しませんでした。あれは私たちがWordで作った意見書とSNSで勝ち取ったんです。4月末、フォロワーゼロからのスタート。公式マークもありません。運動のやり方もわからない。国会内の力学とか、そういうのも全然わからない中、それでも諦めるわけにはいかないと、そうやって名もなき学生たちが野生の勘で取り付けたんです。
今、国会内でも山本さんを支持する議員さんがたくさんいるんですよね? 無力の学生で、果てしない戦いを3カ月もしてきた私からすれば、東京都知事が本気を出せば、災害指定はあと一歩なんじゃないかと思います。市民も声を上げて近づければいい。世論もパワーも集まっている。これを東京都知事になる人がやらずに誰がやるんでしょうか?
最後になりますが、私たちが今、苦しんでいるのは、災害時の当たり前の補償や給付、セーフティネットがこれまで壊されてきたから、そのツケで苦しんでいるわけです。じゃあ将来世代にツケを残さないためには、そのセーフティネットを回復すること、それから補償や給付を当たり前にやる政治をつくること、そしてそのための民意を示すことではありませんか? どんな知恵を振り絞って、ゼロから突き動かしてでも、国会議員何百人がいても思いつかなかった災害指定というものを山本太郎さんは提案してくださいました。山本太郎さんの出馬のおかげで、明後日の東京都知事選挙はこの状況を変える最大のチャンスになりました。今、ギリギリで踏みとどまっている学生がたくさんいます。皆様、どうかここで山本太郎さんを都知事にしていただき、すべての学生が安心して在学し続けられるよう、どうかよろしくお願いします。以上です。ありがとうございました。
山本太郎:
ありがとうございました。当事者の方から、大学院生の方からのメッセージをいただきました。ありがとうございます。マイクを握っておりますのは、都知事選に立候補しております、れいわ新選組公認の山本太郎と申します。よろしくお願いします。
山本太郎、先ほど前半戦、お話しました。今、歩いて、たまたまここに来たという方にはわかりづらいかもしれません。とにかく街の中に広がる昨日、今日、ホームレスになったという若年層、20代、30代、40代からそして若年ではないけど80歳台の方々にいろんなご意見を伺った。この国の窮状、まさにここに集約されている。たった1週間、自分の仕事、病気、怪我、これで休むことになってしまえば家賃滞納決定。そんな働き方ありますよね。非正規、日雇い。この非正規労働者、この国にどれくらいいましたっけ? 全労働者の4割ですよね。たった1週間でも仕事が途絶えたり、収入が途絶えてしまったとたんに、自分の家を追い出される可能性、追い詰められるような状況、これはコロナウイルスの前からずっとあったって話です。そこに対してコロナウイルスがやって来た。これによって、世の中の消費が蒸発していくことになった。回るはずのお金が回らなくなった。あなたがお金を使う消費という行動が誰かの所得になっていくっていう循環がどんどん薄れていくことによって、あなたの収入も減っていく。会社も倒れそうになる。
こんな状況の中でやれることっつったら、本来ならば、国が通貨発行権。金を刷って会社を倒さない、失業させない、飢えさせないってことをやらなければならない。それが経済政策ですよ。この景気の波を著しく落とすようなことになっちゃったら、これ、人死にます。不景気で人死にます。これを極力行わせないように、どんどん底上げをしていくことによってこの景気の波を抑える。急降下を抑える。なだらかな波にしていくということを、経済政策としてやらなきゃいけないところを、経済をわかっていない国のトップがハンドリングを誤り続けている状態。どちらかといったら「もうこの機に体力のない会社は潰れてしまえばいい」と思っているのかもしれない。でも待ってください。そんな状況、つまりは2月から6月までの皆さんのコロナによる経済的損失、これを補填しないまま、体力回復しないまま、第2波というものに突入していくことになるならば、これ、多くの者たちがその途中で倒れます。企業も潰れます。東京都は当然、壊滅的な大打撃受けます。
その先にあるのは何ですか? 大不況ですよ。そんな地獄は見たくない。そして、そんな地獄に立ち会わせないという気概が今の政治にはない。国がこんなような状況でも、東京都としてやれることはいっぱいある。だからやらせていただきたい。山本太郎でございます。
山本太郎が都知事になったら何をするか? 山本太郎が都知事になったら、東京都として資金調達を行う。その額15兆円。これは総額です。一度に調達するわけじゃない。必要なとき必要なだけ、その事前に何度にも分けて15兆円を調達していく。これはあくまでも上限です。蓋を開けてみたら結果、7兆円しか使わなかった。10兆円しか使わなかったということもあり得る。ただ、このMAX15兆円まではやれる。それをもう確認してます。
誰に確認したか? 私の財源の提案は地方債。地方債です。地方債発行、これに不安がある人がいるかもしれない。けれども地方債っていうのは「暗黙の政府保証」と呼ばれている。つまりは何か? 国の後ろ盾があるってことです。もちろんこの後ろ盾に関しては、地方交付税交付金という、地方への分配される金の中に上積みされる。そういう話で東京都にとってみれば、これ不交付団体、そのお金は受け取っていないということはあるんですけれども。しかし首都東京を傾かせることは国としてはできないわけですから、東京都の地方債においても、これは「暗黙の政府保証」ということをマーケットが認識するってことです。「国債よりも信認が高い」っていうのが地方債のあり方です。全くここに不安はない。後ほどその詳しい説明はします。
総額15兆円の資金調達を行って、とにかく徹底的に底上げをしていく。皆さんに体力を回復していただき、第2波一緒に乗り越えましょう、ということを私は東京都でやっていきたい。その先頭に立つのが都知事候補の山本太郎、山本太郎です。詳しくは後ほどお話をしますが、まずここでゲストスピーカー紹介したいと思います。この方です。よろしくお願いします。須藤元気さんです。
須藤元気:
元気ですか? 元気があれば何でもできる。私、須藤元気、地元錦糸町。山本太郎さんの応援にやって参りました。
僕は高校生の頃、この錦糸町駅を使って高校へ通っていました。実は、高校生の頃に政治家になろうと志を持ったんです。中学生の頃、意味もなく学校の先生によく殴られ、学校教育も全然、馴染めませんでした。社会に対して不安や怒りがあって、案の定グレ始め、悪さをするようになりました。そして高校1年生のある日、上野のABAB近辺で問題を起こし補導されました。警察署にしょっぴかれてる最中に、補導した女性が僕の顔をじっと見てこう言ったんです。「あなたの目にはまだ光がある。変われるチャンスがあるわ。今日は警察署連れて行かない。早く帰んなさい」。こう言ってくれたんです。なぜかその一言で、魔法が解けたように、僕、もう悪さすんのやめたんです。そして逆にもっと生きやすい社会を作ろう、そういう風に思うようになり政治家を目指しました。
そして20数年経った昨年、参議院議員になれたんです。そして明るい未来、生きやすい社会を作っていこうって思ったんですけど、全然良くなっていくっていうか、悪くなる一方で、政治家としての正直、無力さっていうの感じてます。どうしてったらいいんだろうって正直思ってました。でもそんなとき山本太郎さんが都知事に立ち上がってくれたんです。山本太郎さんが話す言葉で、なんだか自分自身もまだまだ変えていけるチャンスがあるんだって思いました。皆さんもそうじゃないですか? 山本太郎さんが話してる言葉で心を動かされて、雨の中こうやって集まってるんじゃないですか? 変えていきましょうよ。変えれるんです。山本太郎さんの素晴らしいところは、決して自分を神格化させることではなく、皆んな一人一人、その言葉に力があるんだって教えてくれているところじゃないですか。
(拍手)
今日も東京都で新型コロナ(感染者)120数名出ました。昨日に続き3桁、2日目です。今後、どうなっていくかわからない中で、東京都、東京都民救えるの山本太郎さんだけじゃないですか。東京の都知事候補、東京都を良くしよう、都民を救おう、そう思ってるはずです。でも具体的にこの15兆円、しっかりと具体的に数字出してるの山本太郎さんだけじゃないですか? 本当に、本当に底上げしてくれるのは山本太郎さんだけなんです。この都の積極財政。皆んな他の候補、今までの枠組みの中でなんとかしようとしてるんです。それだけじゃ無理なんです。山本太郎さんがやろうとしてる都の積極財政。これやれば永田町も霞ヶ関も、後に続かざるを得ないんです。なんとしてでも山本太郎さんが都知事になってもらう必要があるんです。そうじゃないですか?
(拍手)
変えていきましょうよ。変えれるはずです。絶対に変えれるんです。格闘技でいうと、今日、明日、ま、最終ラウンドです。最後の戦いでひっくり返る試合、何度も見てきました。今日、ニュースで増税しなきゃいけない、コロナのおかげで増税していかなきゃいけないようなこと(報道)ありましたけど、ふざけないでください。ふざけないでください。税金上がって収入下がる。どうすればいいんですか? どうすればいいんですか? どうやって生活していくんですか? 自粛して、自粛して補償なくてどうやって生きてくんですか? 補償できるのは山本太郎さんだけなんです。ひっくり返しましょう。絶対に勝てます。最終ラウンド。最終ラウンド、絶対に勝てるんです。たくさん、最終ラウンドで、ひっくり返って逆転KO勝ち見てきました。皆さん、気持ちをひとつひとつ集めて頑張りましょう。携帯でア行からワ行、一人一人連絡して「山本太郎さん応援しよう」「選挙行こう」、やっていきましょう。絶対に勝ちましょう、勝てるはずです。私、須藤元気、最後まで皆さんと共に、山本太郎さん、山本太郎さん、応援していきます。一緒に頑張りましょう。ありがとうございました。
(拍手)
山本太郎:
ありがとうございます。須藤元気さんです。消費カロリー、5000キロカロリーくらいありましたかね、今。ありがとうございます、本当に。
今、マイクを握っておりますのは、れいわ新選組公認で東京都知事選挙に立候補しております、山本太郎と申します。山本太郎が立候補した理由、それは、このコロナによって窮地に追い込まれている方々、その方々との交流。なんとか支援に繋ごうとしたけど、それじゃ間に合わない。おそらく私が見た範囲だけじゃ、これはほんの一握りなんですよね。このギリギリの状況、まず皆さんに2月から6月までの損害を回復していただかないことには、今、このまま推移させちゃって第2波にぶつかったときには、おそらく多くの方々が倒れる、企業が倒れる。そんな状況になったら、その先に待ってんのは大不況です。おそらく、そんな状況ほとんどの方が見たことないような景色が広がる可能性がある。私はそんな地獄みたいな世の中に生きていたくないし、そんな世の中に皆さんに生活をしていただきたいとは思わない。
それを変えるためには何をするか? 何度も言ってます。災害のとき、感染症の拡大により不況に陥りそうなとき、他にも本物の大不況のとき。こうなる前に底上げをしていくことが必要。国には通貨発行権があり、金を刷れる。ここ一番というときには、当然、いろんなお金を出さなきゃなんない、底上げしていかなきゃなんない。でも国にはその気がない。じゃあ東京都としてやりましょうということです。先ほど総額で15兆円、15兆円のお金を使って徹底的な底上げを行うということを、皆さんにお伝えしました。
その説明に入る前に少しだけ。どんな状況であったとしても、このコロナ禍で、あなたが住まいを失わないという方法はあります。このコロナ禍において、どんな状況にあなたが陥ったとしても、会社を倒さず、雇用契約結んだまんまで、収入が途絶えないというやり方があります。それは何か? コロナウイルスを災害指定するというやり方。自然災害と同じようにコロナウイルスを災害指定する。それをすれば何ができるか? 例えば収入が減った、このままじゃ家賃を滞納してしまうとか、もうすでに家賃滞納してしまっているとか、すでに家は失った、路上に出てしまったとか、こういったことに対しては災害救助法、その四条に則って、このコロナウイルスに転用すれば、みなし仮設住宅という形になる。何か?
そういったケースすべてに対して国が家賃補填できるんですよ。家を失ってても住宅提供できるんですよ。どうしてそれやらない? 「2月~6月なんとかもった。でもこの先はわからない」という状況に対して「あなたがどんな状況にあってもね、家失うことはありませんから安心してください」これ約束して欲しいですよね。コロナウイルスを災害指定するって、それくらい重要なことなんです。
そしてもうひとつ。あなたと会社が雇用契約を結んだまま、国は失業したとみなして、そこに基本的な手当てをすることができる。激甚災害と捉え、そして雇用保険法の特例に従うと。みなし失業として国がそこに手当てをできる。つまりは何か? 会社が傾きそうだ、だからどんどん従業員の首を切っていく。会社の経営を考えればこれは、そういう考えあるのかもしれない。でもここに対してそのままにしておけば、失業者がどんどん増えていきますよ。そんなことやったら社会、大混乱ですよね。そうさせないために、とにかく会社は倒さない、そういうことをやれるんです、コロナウイルスを災害と指定すれば。「でも山本君、自然災害とコロナウイルスをごっちゃになんてできるはずないだろ?」そう思われる方いらっしゃるかもしんない。でもそれは間違ってます。
なぜならば災害、災害の定義。何が災害に含まれますか?ということが書かれているのが、災害対策基本法、その二条。ここに書かれているものは、いろんな災害が列挙されてます。例えば地震、津波、竜巻、豪雪、豪雨、噴火。他にも土砂崩れ、土石流、いろんなことが書かれている。でもそれらだけが災害ですか?っつったらそうではない。新たに災害に加えられる余地が残されてるってことなんです。じゃ新たに災害が生まれたら、それどうやって決めますか? 法律の改正? 要らないんです。総理とお仲間、内閣で「政令」で決定すれば、それも新しい災害に含まれるんです。何か? 政治の意思だけなんですよ。政治決定によってそれは可能になるんですね。
で、こんな一文もあります。災害対策基本法の二条、他にも「異常な自然現象」と書かれている。まさにコロナ、異常な自然現象でしょ? でもちょっと無理があるんじゃないの?と思われる方のために。この災害の定義の中に含まれていると考えられているのは他にもある。何か? 二条には書かれていないけれどもそれに含まれると考えられるのは、電車の脱線事故、飛行機の墜落事故、船の沈没事故までが災害と認められる。ここまでの幅がある。なのにコロナウイルスは含まれない。おかしいですよね? もしも国がそれをやってくれれば、どんな状況にあっても住まいを失うことはないし、あなたが収入途絶えることない。会社も潰れない。100年に一度の危機。雇用は守り抜く。本当ですか? 雇用守り抜くって言ってんだったら、どうして東京のロイヤルリムジン、600人の従業員解雇したんですか? これが災害指定されていれば、600人首切られる必要なかったんですよ。100年に一度、それはわかっていながら、雇用を守り抜くというような事実とは異なる、そんな気もないのに言葉だけ。実際にはそういうことしない。これじゃ皆んな生き残れないですよ。政治の言葉にだけ踊らされて、実際に皆さんにやられる手だてっていうのはほとんどない。一方でお仲間には金だけが横流しされていく。もうすでに食い物にされ尽くしてんですよね。
この国を変えるのは大変なこと。でも国がやらないにしても東京都としてやれることはある。まずやらなきゃいけないこと、当然、1400万都民を守るために、皆さんの住まいと収入が途絶えるということをブレーキかけるためには、国に激しくこの災害指定を求めなければならない。当たり前の話ですよね。小池さん、2月から6月までの間に、この国に対して災害指定を求めたか?ということを調べ続けた。結果どうだったか? 求めてなかった。ひどくないですか? あまりにも愛がない。1400万都民の生活、未来を守る気なんてない。どこを見てるんだ? 自分の未来だけですよ。あまりにもひどい。
チャンスはいくらでもあった。例えば朝から晩まで小池祭り。テレビどれをめくったとしても全部、小池さん。生放送もあったり、収録もあったり。どうしてその場で国に対して物申さなかった? 何度も何度も繰り返して、都民を守るためには、都民の暮らしを守るためには、これは災害指定が必要。災害指定をすればあなたは家を失いません、なぜならば。あなたは収入が途絶えません、なぜならば。毎日のように繰り返される小池さんの出演時間の間にそれを何度も何度も繰り返し言えば、全国津々浦々、皆さんにとって必要なものは災害指定なんだということが共有できたはずなんですよ。小池さんテレビ出続けて、何言い続けたか? 「密です」「ソーシャルディスタンスでございます」わかってる、そんなことは。それも大事だけど一番重要なこと。そこには迫らなかった。それを言い出したら国と対峙しなきゃならない、ガチンコの喧嘩しなきゃいけないからそれは避けた。どうしてか? この選挙のためですよ。何もやらなかったバージョン2をもう一度やるために、都民の一番重要なセーフティネットは求めずに、この2月〜6月をやり切った。代わっていただきたい。そういう思いで立候補しております。山本太郎と申します。すいません。何度も。
では、山本太郎が都知事になったら何をするか? この国に対して災害指定を求める。当然、やっていきます。激しく突き上げます。全国のトップに声を掛けて一緒にやろうと。首都東京としてそれを旗振る。それだけじゃなくて、ここにいる皆さんにも力をお借りしたい。「投票はしてやった。後は頼んだぞ」これじゃもう政治むちゃくちゃです。その繰り返しで政治、むちゃくちゃになりましたよね? 投票した限りは、そいつがちゃんと仕事をするか見てなきゃいけない。それは山本太郎も同じです。政治は信じるもんじゃない。アイドルでもない、宗教でもない。託した後に仕事をしているかということを、お尻を叩きながら見ていかなきゃなんない。一緒に作っていくんですよ。新しい東京を、そしてこの日本をってことですね。
話戻ると、国に対してこの災害を指定させるということは絶対にやらせなきゃいけない。でもそれを力強くやります、お約束致しますと皆さんと言ったとしても、これ、実際に国が動かなきゃ絵に描いた餅ですよね? じゃあ他に何ができるか? 国から金を引っ張れないか? ほとんど引っ張れません。本予算、国の本予算の中では1円もコロナウイルスの対策費は入ってなくて、一次補正、二次補正で盛り込まれた。
東京都に来たお金はいくらですか? 一次補正100億円、二次補正460億円程度。これじゃ2月から6月の損害を埋める足しにもならない。じゃ東京都として持ってるお金どれくらいですか? 積み上げてるお金、基金がある。これを全部はバラせない。バラせるものだけバラしても数千億程度。これじゃ足りないんですよ。100年に一度(の危機)なんですよ。この先の大不況止めなきゃいけないんですよ。そのためには大胆な底上げ必要なんですよ。
そのためにやるべきことは何か? 地方債による東京都で資金を調達するということをやらなきゃいけない。総務省に聞いたら20兆円以上問題ない、そういう話だった。20兆円以上の資金調達、東京都が行ったとしても、何かしらかの国の介入、関与みたいなものは要らない。それくらい超財政健全なんです、東京は。20兆円以上大丈夫。でも私はそのまま鵜呑みにして、20兆円を投資しますとは言わない。安全運転でいかなきゃなんない。今年度は税収が減る。そういうことも鑑みたときには、安全運転で控えめにいく必要がある。最大で15兆。一度にではない。何度にも分けて、必要なとき必要なだけ、その事前に調達を行っていく。安全運転です。東京都は34兆円を超える資産を持ってるんですから。それだけの自治体が15兆円程度、資金調達しようとしたって、これが揺らぐはずもない。当たり前の話です。
話、戻ります。じゃあ、この15兆円、総額15兆円を使ってまず何をやるか? 山本太郎、皆さんに10万円の給付をさせていただきたいんです。「そんな人気取り、バラマキやって。もう話になんないな」。そう思われた方、考え直していただきたい。山本太郎が配る10万円は、国が配る10万円とは違います。国が配る10万円はこれ、右から左。社会保険料、税金に消えていく。行政からの金が行政に吸収されていく。これじゃ何の効果も生み出さない。だからやらなきゃいけないことは何か? 山本太郎が都知事になったら1400万都民おひとりおひとりに10万円を給付。ただし、この10万円にはルールを設けたい。
ひとつ、全部使い切ってください。もうひとつ、その10万円はあなたの地元で使っていただきたい。おうちの近所、あなたの家の近所にないですか? コロナの影響を受けて弱っている店。好きなあの店、経営が厳しそう。そのうち倒れるんじゃないか? そんなお店、ありますよね。あなたが消費をすれば、その消費は回り回って誰かの所得になる。この当たり前の経済循環を東京都の中で、皆さんおひとりおひとりに10万円の軍資金をお渡しし、1400万人がそれぞれの地元で個人商店などにお金を回していく。これで底上げしていくんですよ。あなたの地元を守るのはあなたの消費行動。東京の底上げ。まずこれやっていきたいんです。やらせてもらえません? これダメですか? やりたいんですよ。
(拍手)
「金持ちにも10万配るのか?」そう言われたことあります。これね、選別してたら配るのがどんどん遅くなるんです。体力がただでさえ持ちそうもない個人商店を、一刻も早く息吹き返してもらうためには急がなきゃなんない。これ、デジタル通貨っていう考え方もあります。先々考えなきゃいけない。要は貯めておけない。で、時間が経てば経つほどお金が目減りしていく。消費期限みたいなものが設けられて、1カ月置いたら10万円だったものが7万円の価値しかなく、2カ月置いたら、これが2万5000円くらいの価値まで落ちちゃう。金持ちだったら真っ先に、たぶんケチな人多いから、すぐ使いますよね?
これ、お金持ちの人でそのまま貯金する人もいるでしょうけど、この、この給付に関してはそれはやめていただきたいんですよ。だいたい一般論的に金持ちはケチだっていうイメージがあります。なので、金持ちイコールケチっていうのを払拭していただきたい。この10万円においては、周りの方々に奢ってあげてください。良い格好してください。とにかく地元の商店を守らなきゃいけないという消費行動を、1400万人で一斉に行っていく。この10万円給付、やらせてください。山本太郎です。
他にもやらなきゃいけないことがあります。何か? 先ほどのゲストスピーカー、お話いただきました。今の学生の現状。そこにもやはり光を当てなきゃなんない。授業料1年間無料にしたい。これにかかる費用、いくらくらいか? 約7400億くらい。小学校、中学校、高校、大学、大学院、そして専門学校など、1年間授業料を無料にする。それにかかるのが7400億円くらい。なぜこれが必要か? 先ほどのスピーチを聞いた方ならもう繰り返す必要はないかと思います。家も打撃を受けてます。家計も。ここに対して学業を諦めなきゃならない、そういう人たちもいる。バイトが不安定。週6で働いてた。でもこれが続けられなくなった。そういうことで学業を諦めなきゃなんない。じゃあコロナってこの人たちの責任なんですか? 違います。じゃあ学ぶ権利は政治が守らなきゃいけない。国がやらないんだったら東京都でやります。やらせてください。ありがとうございます。
総額15兆円のプランで山本がやるべきこと、何か? 中小零細、個人事業主、フリーランス。こういった方々の前年度の事業収入、そして今を比較して、2月〜6月のマイナス分を補填していきたい。そう思ってんです。これをやらなきゃ、バタバタ潰れます。東京の数字でなくて申し訳ない。全国ですけれども、全国の企業のうち中小零細って98%を占めるんですよね? 企業の数の。中小零細で雇用されている人って全労働者の6割から7割なんですよね? 何の補填もなくこのまま推移していけば当然、第2波のときには倒れていきますよ。まずここを支えなきゃなんない。なので、2月〜6月の損失を補填させていただきたい。ここにかかる費用は申し上げられません。中に入って積み上げていってわかる数字だと思います。ただ、総額15兆円としてますので、ボリュームは多くなるとは思うんですけれども、ここはクリアできる。そう思ってます。
で、他にもやらなきゃいけないことある。病院守らなきゃダメなんですよ、病院を。どういうことか? コロナになってからずいぶん病院に行くのが気が引ける。そういう状況が、2月から6月までの間にどんどん広がっていった。
今やもう大きな病院から街のクリニックまで潰れそう。大減収。病院においてもボーナス出ない。散々疲弊しているのに、という状況。このまま補填されないまま第2波にぶつかっていったら、当然、また皆んなの心理の中で、リスクあるんじゃないか?ってことで病院行かなくなる。本当に倒れちゃいますよ。コロナ以外でも皆さん体調不良になることありますよね? 駆け込める病院が限りなく少なくなっていくこと、これはリスクです。逆に。他にも持病をお持ちの方、他にも処方箋などを手に入れたい、街のクリニックを利用する、そういうところも気軽にはアクセスできない。もう無くなってるから潰れてるからってことになっていくと困ります。
皆さんの病院へのアクセス権を守るために、前年度の診療報酬支払額、これを補償したい。これは災害のときには国はやるんですよ。でも今、やらない。だったら東京都でやるしかない、そういう話です。ここに関しても数字は実際に積み上げなきゃわかりません。申し訳ありません。
他にもある。小池さんとんでもないことをやろうとしている。都立病院、これ独法化しようとしてるんですよ。要はスリム化ですよ。病院の収益を上げていけ、無駄は省け。それでしわ寄せがいくのは誰か? 医療従事者。人件費、どんどん削減していく。鬼ですよ、今、そんなことやったら。倒れますよ、本当に。拍手はいらない。そりゃそうですよね? 感謝を示そう、みたいな。そんな、そんな表っ面のものはいらない。そういうことじゃないってことですよ。根本的な部分をちゃんと補償しなければならない。なのにそういうような状況に走っちゃってる。
もう1個、病院の収益を上げるためには利用料を上げていくしかない。ベッド代が高くなる。こういった、私が今、言ったことは全国的に独法化されていってる病院では実際にある話。これ絶対やめなきゃダメなんですよ。どうしてこういうことをやるか? 都立病院14ありますよね? この14の病院にかかる東京都からの予算は年間400億。これを絞っていきたいんです。でもこの400億っていうのは、東京都の予算から考えると0.5%なんですよ。つまり0.5%の予算で、東京都は東京都民に対して医療に責任を持ちますというスタンスなんですね。これは続けなきゃいけない、そう思ってます。そのようにさせていただきます。山本太郎でございます。
すいません、もうあと3分半しかない。そうですね。PCR(検査)、その検査能力上げます。1800件しか検査されない、おかしいですよ。「夜の街クラスターでございます」違うだろって。悪者を作り出してそっちに目をやらして、実態のほうには向かないようにしてる。夜の街にいた人は昼の街にもいただろうし、そして電車にも乗ってるだろうしって。光を当てる部分によって見えてくる景色が違う。手当てをするならば、まず実態を知らなければならない。実態を知るためには検査は必要。当然ですよね? そう考えたときに検査能力どれくらいまで上げていくか? 20万、1日に20万検査が受けられるような状況にしなきゃならない。そんなの無理だろうと思っている方、とんでもない。トルコのイスタンブール空港、1日の処理能力4万件ですよ。空港利用者に対して、そのような提供しているってことですね。それを考えるなら東京都が本気になれば、全自動のPCR機器であったりとか、抗原検査の簡易キット、こういうものを導入していきながら、検査能力を上げていけんですよ。無症状の人たちをどれくらい捕捉していけるかということを最大限広げてやらなきゃ、このコロナとは向き合えない。やらせていただきたいんです。そこにかかる費用、おそらく2400から2600億くらい。やれますよ。最大で15兆やれるんですから。
力を貸していただきたいんです。地獄は見たくない。そのためには企業は倒しちゃダメ。そして失業者を生み出しちゃダメ。そして飢えた人を作らない。大胆な底上げ、それをやるときなんです、今。100年に一度。将来にツケを残すな? いや、地獄みたいな先にある、そんな世の中を子どもたちにバトンタッチするほうがよっぽど酷です。とにかく今は全身全霊、底上げをし、皆さんの生活を守る。そして東京を守る。沈ませない。東京が沈めば全国に波及する。それこそが地獄ですよ。東京を守らなければならない。1400万人、人々の生活に責任を持たなければならない。やらしていただきたいんです。大胆な財政出動で。
今、私が手に持っているものは何か? 山本太郎のチラシです。山本太郎ではないです、ごめんなさい。このチラシは選挙期間中であっても配れます。お友達であったりとか。帰りに近所の家にポスティングしてやるよっていう方でも結構です。ただしこのチラシは投票の呼びかけができません。山本太郎に1票よろしくって渡せない作りになっているんですね。政治活動用ですので。渡すときには「れいわの代表を都知事に」という言葉はセーフです。すいません、テクニカル過ぎてわからなかった方、こちらのほうに後でチラシを取りに来てください。すいません。
あなたの1票いただけるならこんな嬉しいことはない。でもその1票じゃ勝てない。あの高い高い百合子山は越えられない。横に拡げていただきたいんです。お友達、ご親戚、いろんな方に。まだ3割の人たちが投票先決まってない。捨てるかもしれない。345万人近くが票を捨てる可能性があるんです。あなたが横に拡げることによって、この300万票以上にリーチをしていくってことが可能になる。お力貸してもらえませんか? 山本1人じゃやれない。あなたの力が必要なんです。横に拡げてください。百合子山を越えさせてください。そしてテレビに映らない山本、放送禁止物体です。なのでTwitterやってる方、やってない方でも結構です。山本太郎のWEBページに行けば、政策以外にもこういうバナーがあります。Twitterのトレンドに上げていく。そうすることによって、山本太郎を知らない人にもリーチができる。
お力を貸していただきたい。東京都知事選挙、立候補しております。私を都知事にしてください。山本太郎です。お力貸してください。ありがとうございます。(拍手)ありがとうございます。ありがとうございます。
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