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【文字起こし全文】山本太郎 東京都知事選挙 投開票 記者会見 2020年 7月5日 TKP市ヶ谷カンファレンスセンター

山本太郎:
お疲れ様でした。ありがとうございます。いやぁ、強かった百合子山、高かった百合子山、という感想です。はい。まだすべて票が出揃ったわけではないので、うん。細かなところに対してのコメントは難しいですけれども、ゼロ打ちで知事の座を守ったということですね。そうは言いながらも、私たちに託していただいた、その、他の候補者に託していただいた票というのはたくさんあるわけですから、小池知事への課題っていうのは山積みなんだろうと。たくさんあるんだろうと、山積しているんだろうという風に思います。

どうしようかな、まず、私のほうから何か紹介していこうかな。大丈夫ですか? はい。おそらく今回の選挙において、私たちの陣営としてどういうような動きがあったかってことをお話していくことをし、皆さんからの質問に答えるということをやっていきましょうかね。

じゃあまず、私たちの選挙において、皆さんからのご寄附というものを募りました。今回はどれくらいの寄附が集まったのか。2020年の東京都の知事選挙においての寄附総額です。どれくらいか? はい。8574件、6月15日から7月4日までの間に1億2970万4391円頂戴しました。で、選挙に関連する支出額ですが1億2450万777円。この中には、もう、もちろん選挙活動だけではなくて、確認団体としての活動というものも含まれてます。例えばですけれども新聞広告とかですね、全国の大きなビジョン、全国じゃない、東京都内のビジョンとかですね、街角のビジョンとかですか、そういうものも含めております、支出の中には。おそらくそれだけでも、今言った新聞広告とビジョンだけでも4000万円くらい超えますから、結構な支出です。今、ご紹介した支出の中には、人件費などは含まれておりません。含めればこのいただいた寄附総額を超えるということになります。詳しい内容についてお知りになりたい方は、約3カ月後に東京都の選挙管理委員会によって選挙収支、公表されますのでそちらをご覧ください。はい。(これはいいわ、後でで。ありがとうございます)というわけで、まず皆さんからのご質問を受けていきましょうかね。いかがでしょうか? 


質疑応答

司会:
では御社名とお名前言っていただいて、今回、コロナで密を避けるために立ってマイクの前まで、こちらですね、カメラの後ろのマイクまで出ていただいて、質問を受け付けたいと思います。よろしかったら、質問いかがでしょうか。

山本太郎:
なければ終わりますけど。大丈夫ですか? 

司会:
じゃあどうぞよろしく。こちらの前まで、はい、出ていただいて、よろしくお願い致します。

記者:
お疲れ様でした。デイリースポーツのフクシマと申します。よろしくお願い致します。まず1点、その、本当に素直な心境として「高かった百合子山」とおっしゃいましたが、その、選挙前に想定していた百合子山の高さと、いざチャレンジしてみた百合子山の高さ、違いなどはありましたでしょうか。

山本太郎:
ありがとうございます。うーん、事前に想定した山の高さと実際に登ってみた山の高さの違いということですね。うん。高い山ではあるには間違いないんですけれども、事前に。でもその山はおそらく票を捨てる、もしくはもう関心がないって言ってた人たちにどれくらいリーチをできるのか。その1人から横に拡がっていくということで、どれくらいの票が出てくるのかっていうことで大きく変わっていくだろうなと思いました。はい。なので、まだすべての票が出揃っていないので、そこを評価するっていうのはなかなか難しいかなと思います。でもかなり高い山ですね、あれね、本当に。銭湯に描いてある山みたいに見えてたんですけどね、実際はかなり険しい山ですね、あれ。あれっつったらいかんわ、百合子山。

記者:
ありがとうございます。続きまして、今回に関して新型コロナウイルスの影響がありまして、現職小池知事はいわゆるオンラインということで街宣は行わないと。皆さん各候補者もやっぱり選挙活動に非常に苦労された反面、一切、街宣等に出なかった小池知事がやはり圧勝したという、その選挙活動の意味というものも問われた選挙だと思うんですけど、そのあたりについてはどのように思われますでしょうか。

山本太郎:
そもそも論ですけれども、そのコロナ禍において選挙を行うということ自体に無理があるっていう前提があると思います。ただしここに対しては、必ずこのコロナ禍であっても選挙をやるんだということになるならば、やはりチャレンジャーとしては、そこは出るしかないということになるんですけれども。大前提として、そのコロナ禍においての選挙というのが、やはりあまり現実的ではないだろうなとは思います。当然、各陣営苦労されたと思いますし、私たちもゲリラ街宣とかっていう形がほとんどを占めるような形になってしまいましたけれども。

でもまぁそれとはまた別の問題で、小池さんはこれまでもメディアにはずっと取り上げられ続けている状態でしたんで。で、この選挙戦に入っても一定のメディア露出というものがあったわけですから、これはやはり大きな差を生んで当然であろうなと思います。公開討論会的なことがテレビでは全く行われていないということ自体に、やはり疑問も感じますから。コロナ禍においての選挙でっていうことが常にいわれる中で、一番現実的なものを考えるならばテレビなどでの討論会でしょうけど。前回選挙では各局やってましたけども、今回は1局もやらないっていうところに、なんだろうな、何かしらの意志を感じるといいますか。強固な意志を感じるといいますか。必ずオリンピックをやるぞということと、あと国会でほとんど議論されないままに、なんだろうな、住民合意も適当に行われる、そういったようなスーパーシティ的なことですね。おそらく次の小池さんでは大きく前に進んでいくことでしょうけれども。そういった企業側の意識っていうか、意思というものが強く反映された選挙だったんだろうなという風に思います。

記者:
すいません、最後に一点。これは山本候補がどうこうということではないんですけれども、今回、過去最多の候補者が出てきた中で、ちょっと選挙のエンターテインメント化といいますか、ある意味、完全に、当選するというよりも売名に近い形で選挙に出てくる方が非常に目立ったということもちょっと言われてると思うんですが、その選挙戦全体を振り返ってどのように感じられましたでしょうか。

山本太郎:
それぞれの候補者が供託金を払って自分たちが与えられた権利というものを行使しているわけですから、そこに対して特に何もないです。

記者:
ありがとうございました。

司会:
時間大丈夫でしょうか? はい。じゃ、続いての方。質問ございましたら挙手をいただきます。いかがでしょうか? どうぞ。

記者:
朝日新聞の記者でコイズミと申します。都知事選、まだ開票始まったばっかりで、こういうことを聞くのも恐縮なんですけれども、れいわ新選組の代表として今後を見据えたときにですね、野党をどういう風に仲立ちしていくのかっていうのはあるのだと思います。その上で、前々からおっしゃっている野党共闘の条件として消費税減税、5%というのを挙げていますけれども、そこに変わりがないのかどうか。それでまた国民民主(党)などでは期限付きでの減税という話も出てきてますけれども、それについてどのように評価されるかというのをお伺いします。

で、もう一点ですね、衆院選について100人規模の擁立を目指すということをおっしゃっていると思いますけれども、そこについてもお変わりはないのかというのをお聞かせください。

山本太郎:
ありがとうございます。今回は都知事選の話なので、その後の何か野党共闘に新たなルールを加えるとかっていうことは、一切関係ないと思います。これまでと同じです。消費税の5%という減税が野党の共通の政策にならない限りは、私たちは単独でやります。それは何も変わらない。当然ですね。この都知事選を経験して何か変わる理由もないですね。国政においてそうするということは、もう去年の選挙終わってから、もうずっと言ってることですから、それが変わることはない。で、もうひとつ、国民民主党。国民民主党が減税をするってことに対して何とおっしゃいましたっけ? ごめんなさい。

記者:
1年間期限限定で減税っていう話が今、出てきているんですけども、期限付きの減税ってことですね。それについてはどのように評価されるかというのをお伺いしたいんですけど。

山本太郎:
ありがとうございます。消費税、減税しちゃったら増税できませんよ。普通に考えて。でもやっぱり多くの合意形成って部分を結ぶ部分で、結ぶ必要があるっていう状況下において、やはり、なんだろうな、消費税をこの先、増税できる余地があるんだよ、ということをやはりシェアしたいっていう部分なのかもしれませんね。それによって抵抗がある人たちっていうところにもシェアさせていくっていうようなことなのかもしれないし。それはわかりません。よその会社が言っていることなので。

消費税5%っていう話ですけれど、これ野党共闘にね。今のこのコロナの状況を見てて2月~6月の経済的打撃回復できている人、そう多くないですよ。それを考えて、この状況においても5%に下げるっていうことを抵抗感じるんだったら、逆にそのままいけばいいんじゃないですか。そう思います。全然状況飲み込めてないんじゃないですかってことですね。人々の声聞こえてないんじゃないかってことです。ゼロでもいいくらいです、本来は。ゼロにしなきゃダメなんですよ、本当は。ゼロまたは廃止っていう形に。そう思います。

で、もう1個ありましたね。100人規模でってことですね、はい。100人立てられるように精いっぱい努力をしていくということは以前と変わりません。

記者:
じゃあ追加で。擁立の状況ですけど、今、現状どうなってますか? 

山本太郎:

都知事選に全力を注いでたので当然、その間、止まりますよねってことですね、そのことは。はい。今後のことです、それは。

記者:
ありがとうございます。

司会:
はい。ありがとうございます。


TBSラジオ中継

荻上チキ:
山本さん。こんばんは。

山本太郎:
もしもし。

荻上チキ:
もしもし聞こえますか? 

山本太郎:
大丈夫です。ありがとうございます。

荻上チキ:
荻上です。よろしくお願いします。

有馬隼人:
よろしくお願いします。有馬です。

荻上チキ:
今回はですね、山本さん。小池さんが当選確実、山本さんは知事には当選せずということになるわけですけれども、まずこの結果についてはいかがお感じになってますか? 

山本太郎:
非常に悔しいですね。非常に高い高い山でした。

荻上チキ:
はい。今回、都知事選挙そのものがなかなか争点として作られず、あるいはそのメディアも注目をしきれずというところもあったとは思うんですけれども、その語られ方についてはどう振り返りますか?

山本太郎:
そうですね。注目、うん、まぁ争点がなかったわけではないと思います。いくつも争点があったと思うんですよ。東京オリンピックをどうするのか、他にもこの経済による落ち込みをどう回復させていくのか。他にも、例えばカジノであったりとか。争点はいくつもあったと思うんですけれども、前回の都知事選の時にあったようなテレビ討論会であったりとかっていうのは、一切開かれなかったと。逆に、この都知事選というものの存在というものを、主要メディアはあまり積極的には発信したくなかったのかなとも思います。

有馬隼人:
昨日、新宿南口の最後の演説の時にですね、テレビ局のカメラクルーに対して「撮影しても流さないんならば、もう帰ってもらっていいですよ」っていう発言を山本さんされたんですけども。

山本太郎:
(笑)すいません。生意気なこと言って。

有馬隼人:
いえいえ。そういった思いはやはり強かったんでしょうか? 

山本太郎:
まぁでも、元々テレビに対しては、私は放送禁止物体的な扱いされてるので、想定内ということではあるんですけど、やっぱりちょっと残念な部分はありますよね。

荻上チキ:
一方で参院選のときの、れいわブームというような形で大きな波というのも経験してきたわけですけれども、今回その、いただいた票というものを都政に繋げることができなかった。逆にその、小池都政に対しては、これだけはしっかりと引き継いで欲しいというような論点、いかがでしょうか? 

山本太郎:
ありがとうございます。これだけはっつって2つ言ってもいいですか? ごめんなさい。

荻上チキ:
はい、もちろん。

山本太郎:
1点はやはり、1日の最大検査能力をやはり格段に上げていただきたいという部分があります。トルコのイスタンブール空港でも、1日4万件の処理能力を持つような状況ですので、これはやはり東京くらいの大都市になれば、もう20万件くらいの最大検査能力で対応していきながら実態を掴む。で、無症状の方々を捕捉していくっていうことをやらなきゃ、これ、なんともならないと思います。

で、もう1点なんですけれども、やはり2月から6月までの大きな損害をやっぱり被った方々の回復っていうのが、かなり難しい状態にあると思います。ここをやはり補填していくということをやらないと、第2波が来たときにバタバタと倒れていくような状況が生まれてくると思うんです。これこそが本当に大不況であったりとか、下手したら恐慌っていうことに繋がりかねない、その引き金になってしまう可能性があるので、国がやらないとしても、そこは大胆に東京都としてやっていただきたい。

ごめんなさい、もうひとつだけ言わせてください。これ一番重要。国に対して、コロナを災害指定させるということを絶対にやっていただきたい。これによって東京都民の方々ももちろんのこと、全国の方々も住まいを失わず、収入を途絶えさせないっていうことが、多くの方々に適用される可能性があるんですね。なので、国に対して本当、本気になって求めていただきたいところだと思います。

荻上チキ:
なるほど。なお、山本さんご自身は、今後の選挙という点でいうと、次の都知事選に備えるのか、それとも国政なのか、これはどうご覧になってますか? 

山本太郎:
ありがとうございます。次の都知事選となると、やはり4年後ですので。私が今回、都知事選に出たのは、このコロナ禍において数々の苦しんでいる人たちを見て、直接、東京都の知事という椅子をいただけば、その力をもって全力で底上げをできるということが、自分の中での動機でした。なので次なる選挙っていうことになると、やはり一番直近の衆議院選挙の準備ということになっていくと思います。

荻上チキ:
なるほど。今回の選挙戦の中でもいろんな課題、直接、有権者から聞いたこと、たくさんあると思うんですけれども、特に印象的なもの、今後の選挙に続けていきたいもの、いかがですか?

山本太郎:
ありがとうございます。やはり、もう学業を続けられないという学生であったりとか、あとあれですね、個人商店であったりとか、あと飲食店というところに、もうすでに1店舗しかやってないけれども、1500万の借金を背負っていると。もう一か八かだと。やるしかないんだ。まぁでもそういう方々がそのまま、なんでしょうね、体力回復できない状況にあるならば、もう本当に首をくくらなきゃいけない状況が、日本中に、私、存在していると思います。なのでこれは都政のみならず全国的な、なんだろうな、やるべきこととして大胆な財政出動っていうのが、やはり100年に一度と、危機であるということは、もう安倍総理から散々聞いてますので、その危機に対応できるだけのやはり底上げというものを、通貨発行権を使ってやっていただきたいと、そのように思います。

荻上チキ:
誰もが生きやすい社会をこれからも実現していく政治を、山本さん自身は何らかの形で継続するということですね。

山本太郎:
おっしゃる通りです。ありがとうございます、本当に。まとめていただいて。

有馬隼人:
山本さん、一点だけいいですか? 一点だけ。もしですね、今、急に大阪府知事が辞任して選挙があったとしたら、大阪府知事選に出たりということはありますか? 

山本太郎:
大阪府は実質公債費比率で考えても16.8%ですから、かなり厳しい経済状況だと思いますね。

有馬隼人:
地方債を発行できないと。

山本太郎:
できる余地がかなり少なく、そして政府といいますか、総務大臣の許可も必要になりますから。そう考えると、大胆に大鉈(なた)を振るえない状態だと思います。

荻上チキ:
なるほど。山本さん、お時間となりました。ありがとうございました。

山本太郎:
ありがとうございました。


ニコニコ生放送中継

山本太郎:
よろしくお願いします。

津田大介:
あ、山本さん。こちらニコニコ生放送の特番なんですけれども、よろしくお願いします。

山本太郎:
よろしくお願いします。れいわ新選組の山本です。

津田大介:
はい。よろしくお願いします。まずはこの結果、まぁすべて開票が明らかになっているわけではないですけれども、当選確実は小池さんになった。この結果についての受け止めからお聞かせください。

山本太郎:
一言で言うと「悔しい」ですね。ええ。「あの高い高い百合子山を越えさせてくれ」という訴えをしてたんですけれども、その山は越えられなかったということに対して、やはり自分の力不足を感じる一方で、やはり本当に悔しい。そういう思いでいっぱいです。

津田大介:
んー。これ選挙戦でかなり直前にね、あの、実際に都知事選に立候補するっていうのはかなりギリギリの立候補になって、その中で、なかなか時間もない中での選挙戦。またコロナで非常に制約がかかった選挙戦でもあったと思うんですけれども、山本さんの訴えというのはどれくらい東京都民に届いたという実感ありますか? 

山本太郎:
そうですね。ま、実感というよりもおそらくすべて開票が終わった票数ということになるんだろうと思います。で、一方でやはり私自身の一番の動機として、このコロナ禍において、経済的打撃を受けて路上に出てしまった20代、30代からもう80代くらいの方々。もうおそらくそういう方々っていうのは投票に行くことすらできない状況にあるっていう部分もあります。けれども、あのなんだろうな。うん。直接、この選挙戦を通じて、都民の方々の悲鳴というものを、この状況でお困りごとっていうのをたくさん聞けたという部分においては非常に大きな収穫もあった。そう思います。

津田大介:
はい。えーとあの今日ですね、スタジオには東京工業大学の西田亮介さんと夏野剛さん、あと中継でフランスで西村博之さんにも繋がっているんですけれども。山本さん。じゃ、西田さんから質問を。

西田亮介:
東京工業大学の西田と申します。お疲れ様でした。今回の選挙戦の中で手応えを感じたところがあったとすれば、それはどこだったのか? 課題はどこだったのか? ということを2つお伺いできればと思います。

山本太郎:
ありがとうございます。そうですね。一番の手応えは何かというと、私たちの一番のメインの政策である「国がやらないなら東京都として財源を調達し、大胆に底上げをしていく」と。「2月~6月までの損失を、これを回復しなければ皆さんが、これは第2波が来たときにバタバタと倒れてしまう」と。「大不況ということを防ぐのが政治の仕事である」という訴えだったんですけれども、それに対してはやはり多くの厳しい方々から、個人商店であったりとか、中小零細であったりとか、いろんな方々から本当に「助けてくれ」という声がありました。そういう意味で、今、必要なものというところと、私の訴えっていうのはマッチしていたというような実感はありました。

で、足りなかったところはどこだろうかと考えると、うーん、そうだな、難しいところですね。これはね。やはりこれも自分の力不足以外ないですね。で、一番は、

西田亮介:
山本さん、あ、すいません。はい、続けてください。すいません。

山本太郎:
一番はやっぱりその、なんだろう、自分たちの訴えているその財源をちゃんと確保できるのか?という調整ですね。これ、主に総務省との調整なんですけど。それがやっぱりギリギリまで、ギリギリまでになってしまったっていうのが、これ出馬が遅れたっていうことの原因なんです。ここを中途半端にして出馬するわけにいかなかったんで。これがもしも総務省からの答えが出なかったら、もう出馬を取りやめるっていうか、「出ません」ということを逆に言わなきゃいけない状態になってたんですね。すいません。

津田大介:
はい。じゃ、ひろゆきさん、何か質問ありますか? 

ひろゆき:
はい。山本さん、その国会議員をやられて、たぶんその、国会議員1人が山本さんみたいな思想を持ったとしても、国が変わらないっていうのわかったわけじゃないですか。でも知事だったら絶大な権限を持ってるっていうのはもう今、わかったと思うんですよ。そうすると、で、今回現職の小池さんを抜きにすると、今のところNHKの票だと2位なんですよね、山本さん。それだったらもう4年後の東京都知事を狙うっていうのを今からずっとやり続けたほうが、山本さんのやりたい社会っていうのがきちんと実現できると思いません? 

山本太郎:
ありがとうございます。良いアドバイスだと思います。(笑)でも一方で、東京都だけでも変えられないし、国だけでもやっぱり足りないしっていうとこなんですね。これは両輪だと思ってます。なので、今回、私は東京都知事になって目の前に苦しむ人たちをなんとか底上げしたいと。東京都の権力を使ってそれをやっていく、国を変えていくっていうつもりで立ったんですが、それはもう次4年後になってしまいますので、そう考えると次はやはり一番近いところでの国政、そこにチャレンジをしていきながら、で、4年後に誰が立つのかわかりません。私なのかもしれないし、他に適任者がいるのかもしれないし。なので、国政とそして地方の政治っていうところと両方で考えていきながら、準備を進めていきたい。そう思います。

津田大介:
はい。夏野さんいかがですか? 

夏野剛:
山本さん、夏野と申します。

山本太郎:
よろしくお願いします。

夏野剛:
今日、お疲れ様でした。先ほど得票数が気になるってお話されてたんですけど、何%くらい取れたら今回の選挙、「まあ良かったんじゃないか」という、何か目標地点ありますか? 

山本太郎:
そうですね。目標地点ですか? ま、でももうこれ1位じゃなきゃ意味がないので。それ以外の、それ以外で何か票を気にするっつったら、そうですね。供託金没収されないようにだけはしたいなと思いますね。(笑)

夏野剛:
それは10%? 

山本太郎:
すみません。(笑)

夏野剛:
うーん。

山本太郎:
(笑)素直な気持ちで申し訳ございません。

夏野剛:
わかりました。

津田大介:
山本さん、今回ね、ずっと都知事選は必ずこれが論点になるんですけど、圧倒的に現職の小池さんが強い中で、これ野党が一本化、まとまるべきだっていう意見あったと思うんですね。結果的には宇都宮さんと山本さん、そして小野さんといった風に分かれて。ま、確かに出口調査なんか見てると、その3人がまとまれば結構ないい勝負になったようなところもあった。今回、この小池さんの圧倒的勝利という結果を受けて、この一本化するべきだったという意見について、改めてどう思いますか? 

山本太郎:
ありがとうございます。えっと一本化しても勝てる相手ではないです。

津田大介:
うん。

山本太郎:
それはもう事前の調査からもわかってます。私、3月の時点では宇都宮さんに対して「一本化できないですか?」っていう風に、個人的にお話しに行ってるんですね。

津田大介:
うん。

山本太郎:
うん。でも5月の終わりにこちらで発注しまして、民間の調査に頼んでるんです。3000サンプル。これは新聞社などよりも全然数が多いんですね。それを見たときに、あのー、言い方はごめんなさい、悪かったらごめんなさいね。小池さん以外は全員どんぐりの背比べだったんですよ。そこへいくら一本化しようと太刀打ちできる相手ではない。そう考えたときに、やはりそれぞれの選挙戦を展開していくべきだろうという、もう一度、宇都宮さんにお話に行ったときに、あのなんだろう、「政策提言の場としても私はやっていく」ってことを聞いたときに、その自分の中での選挙のデータっていう部分、情勢調査という部分と合わさって、納得がいった部分はありました。

津田大介:
うん。なるほど。

ひろゆき:
なんかその、勝つ気のない選挙をやったってなると、そう、なんか、裸の人とかYouTuberとかと一緒の、何か思い出作りな感じがしちゃうんですけど、それはそれでちょっとがっかり。

山本太郎:
とんでもない、とんでもない。その野党の一本化ということでの力の発揮具合よりかは、やはり私単体でやったほうがリーチできない人たちにリーチできるんじゃないかと。当然、勝つ気でやってます。はい。

津田大介:
うん。これ、山本さん、さっきの西田さんの質問とも繋がるんですけれども、いろいろな、都知事選でいろいろな政策、れいわ新選組出したと思うんですけれども。

西田亮介:
一番具体的だったと思います。

津田大介:
思ったほどよりも、こういうのが予想していたところよりもこういうところに響いたな、こういう受けがあったんだなみたいな、そういう手応えというのはありましたか? 政策的な。

山本太郎:
予想外だったってことですか? 

津田大介:
そうですね。予想外の。良い反響というか。

山本太郎:
なるほど。やはり私、こういう自然災害とかコロナ災害的なことであったりとか、そういったときには国が大胆に底上げをしていく。要は例えば給付をしたりとか、例えば、えーとその行政に対する徴収っていうものを一回止めるとかっていうことが絶対必要だとは思ってたんですけど。世間はそれをどう思ってんのかなっていうようなところはありました。でも例えばですけど、第2波が来た場合には1年間、水光熱費、全世帯これ無償化しますと、1兆5000億でできますってこと言ってたんですけど、ここら辺はかなり評判は良かったですね。はい。それは、んー、なんだろうな。でも逆にその「10万円を給付します」っていうことに関しては結構、賛否が分かれてました。「金持ちにも渡すのか」という部分だったりとか。

津田大介:
なるほど、なるほど。

山本太郎:
逆にお金持ちには「いい格好してその10万円は奢って、個人商店をなんとか息吹き返らせてください」って言い方をしてたんですけど。はい。

津田大介:
うん。なるほどね。だから、それは要するに支持者の中からもそういった分配を巡ってのいろんな意見があったということですね。

ひろゆき:
その都債15兆円とか、その、ある程度、もうちょっと政策が現実性の高いものだったら支持できたっていう人が多かったと思うんですよね。その今回、じゃあ都債っていうのを言って、本当にこういう形だったらできるとか、もうちょっと現実的なことを言う人っていう風になるために、ある程度、じゃ今回の言った公約っていうのも、こうやったら実現できますよっていうのを後からでも出してもらえば、「あ、山本さん言ってること正しいじゃん」ってなると思うので、言いっ放しではなくて、これってこうやって実現できるんですよっていうのを作って、4年後に来ていただけると。

山本太郎:
ありがとうございます。あのー、都債の15兆円発行。総額ですね。一度ではなく何度にも分けてっていう形の出し方っていうのは全く現実的なんですよ。総務省は20兆円以上いけるっていう話だったんで、私は抑制的に、今年度の税収は下がるだろうからそういうとこも勘案しながら15兆ってことですので、十分に現実的な話だったと思います。

津田大介:
はい。ということで、はい、そろそろお時間。次の予定もあると思いますので、山本さんどうもありがとうございました。

山本太郎:
ありがとうございました。


質疑応答

司会:
では、記者会見に戻りたいと思います。先ほどと同じ要領で、質問をいただける方ありましたら、挙手いただければと思います。いかがでしょうか?

山本太郎:
いいですか? 終わって大丈夫ですか? 

司会:
はい。じゃあ、お願いします。

記者:
共同通信のイケダと申します。先ほどのニコニコ動画さんとのやりとりの中でもあったんですけれども、改めて野党の一本化ということについて、今回の百合子山を越えられなかった敗因への影響というのをどう見られているのかということと、今回、野党の一本化をしなかったことを踏まえて、今後、その衆院選の際のその野党共闘の必要性については、何か代表としてお考えが変わるところがあったのかどうか伺えますでしょうか? 

山本太郎:
あ、そのままで。一本化してたら何か知事選、結果が変わってたと思われますか? 

記者:
まぁ、まだ票は出切ってはいないですけれども、でもより近くはなったのかなっていう気はするんですけど。

山本太郎:
近くになったから何か意味があるんですかね? やっぱり勝たなきゃ意味がないんですね。椅子は1個しかないから。そこで一本化して勝てるっていうんだったら、一本化したほうがいいでしょう。でもそれで知事が交代できないっていう状況であるならば、それ、そんな、さして意味があるのかなと思います。(出るかな、あの)

一本化を神格化しますが確実に、なんだろうな、その票の開きっていうか、支持の開きっていうのは、もう、よほどの奇跡でも起こらん限りは無理だということは、もう皆さん重々ご存じのことでしょう? 違いますか? 各社だって調査やってますよね。それ、一本化してなんとかなる話なんですか? 私はそうは思わないんです。で、私たちも5月の22日から24日の間に実施した、この調査ですね。新聞社よりも、おそらく多いサンプル数でやってます。見ていただけばわかる通り、小池さんはもう半分以上持ってんですよ。他はどうですか?っつったら、そんな変わんないんですね。これが現実なんです。これ公職選挙法上、選挙中は出せないので、選挙前にも出せなかったんですけど、選挙が終わったのでこのように出したんですが、はい。この時点で一本化したからといって、どうにかなる問題ではないと、そのように思ってます。はい。

で、そういう状態であるならば、じゃあ全員に一本化ということを気にせずに、それぞれが知事を目指して全力を尽くすということは可能なわけだから、私たちにもチャンスがあるということですね。一本化してればっていう話は、はっきり言えばちょっと意味がないです。はい。

記者:
わかりました。

司会:
よろしいですか? はい。あ、じゃあ、続いてどうぞ。

記者:
すいません、フライデーの記者のイワサキと申します。あのですね、東京都の財政なんですけども、今後ですね、まぁ財政的にも相当厳しくなって、固定資産税とかですね、法人税が入らなくなってですね、オリンピックやるかやんないかまだわかんないんですけども、やったとしたらその追加のお金の負担もありますし、で、そのコロナ対策もあってですね、まぁそう財政としては、三重苦にあるんですね。そうすると小池さんってこれまでパフォーマンスを中心にやってきたんで、そのこう、もしかしてね、その前回もですね、その「希望の党」のときだってですね、国政にまた色気が出てくるという可能性もあるんですね。国政に。そうなるとまた椅子が空くと思うんですけど、これは本当に非常にタラレバの話で恐縮なんですけども、そのまぁ小池さんの特性も考えて、4年といわずですね、もっと短い間にチャンスがまた巡ってくるのではというお気持ちはございますでしょうか?

山本太郎:
ありがとうございます。もう、小池さんの考えてることなのでよくわかりませんが、まぁ避難場所、退避場所として、国会っていうか国会議員という立場をご利用される可能性はあるとは思います。うん。でもそのときには、より東京都の状況といいますか、おそらく日本全体が厳しい状況に置かれていると思いますね。今、今の時点で都知事になるのと、2年後に都知事になるのとでは、大きく意味が違います。2月〜6月までの損失をなんとか補填すれば第2波はこけずに済む、これが今です。そこも補填されずにそのまま推移してしまう、これがこれからです。そう考えると、かなり大きな不況とか、わかりませんけどね、恐慌的なことの入り口にこれから立っていく可能性はなきにしもあらずだと。だからこそ大胆な財源で補填をしていかなきゃならないっていう提案だったんですが、非常に残念ですね。

これが数年のうちに、4年待たずにその席が空いたらそこに行くかっていうことですけど、私がなりたいのは東京の都知事ということではなくて、このなんとか底上げできるっていう場面において、その処方箋を、なんだろうな、しっかりと皆さんに手当てをしていくということをやりたいってことだったんです。難しいな、これ、本当に。まぁでもそのときに都債発行できるかっつったら、条件もまた厳しくなってるでしょうからね。状況が悪くなってったら、財政状況が厳しくなればなるほど、資金調達は難しくなっていきますので。

本来ならば国がちゃんとやっていればこういうことにはならないので、その時の状況の、その時の状況をどう判断するのか? うーん。国として手当てできる可能性のほうが高いのか? 要は野党が与党になる可能性があったりとか、その中でも積極財政ということを約束できているのか?っていう状態だったら一番早いじゃないですか、国でやるのが。通貨発行権があるわけだから。だからそのときの状況によっての判断。今すぐに、じゃあ2年後、席空いた、じゃ予約します、みたいな話にはならない。おそらくその間に2年あったとしたら、今よりもひどい状況になっていく中での、東京都、東京都による資金調達っていうのは、今よりもよりハードルが上がっていくというか。今は全然ハードルないんですよ。MAXで全然もう20兆円以上いけるわけですから。そう考えると今がチャンスだったんですよね。これが小池都政が続くということになれば、より状況は悪くなっていく可能性のほうが高いですから、その、その尻拭いということで登板ということになっても、できる範囲がかなり狭まっていく可能性がありますね。そのときの国政を見たときに、国政において野党の緊縮という部分が、要は積極財政派がこれから力を持ちそうだっていうときであるならば、こっちのほうが人々を救うためには近道かもしれない。申し訳ないです、はっきりした答えが言えなくて。でもその状況を判断していきながらやるしかないだろうと。でも選択肢としては排除しない。(笑)前から言ってますね、これね。そういうことになっていくんだと思います。

記者:
ありがとうございます。

司会:
はい、ありがとうございました。次の方、いかがでしょうか? 質問ございましたら挙手をお願いします。はい、じゃあ、水色のシャツの方、よろしくお願い致します。

記者:
読売新聞のヒグチと申します。来年の夏には都議会議員選挙があります。確か代表は出馬会見の一番最後の時に、当然、そういう方向になっていくということで、候補者はどなたか立てることに前向きなお話をされてたと思うんですけども、この選挙を終えて、今、そのお考えが変わってないかどうか、どういうお考えがあるのか教えてください。

山本太郎:
ありがとうございます。やはり地方議員の存在というのは非常に重要だと思います。でも、一方で私たちれいわ新選組は、自分たちの看板を背負っていただかないというルールになってます。地方議員に対して。なのでおそらくそういうことになる場合には、れいわ新選組ではなくてもっと別の名前であったりとか、そういう形での参戦になっていくのかなと。でも東京都議会における議席を獲得していくっていうのは非常に重要なことだと、今も考えてます。

記者:
それはすみません、公認っていう形じゃなくて、支援だとか推薦とかそういう形で、応援する候補を出すということになるんでしょうか? 

山本太郎:
まずはれいわ新選組のルールをご覧いただいてからのほうが話が早いかなと思います。はい。公認という形での地方議員っていうところは、今のところ、私たちはやらないという方向でこれまでもきてますので。なので、おそらく推薦であったりとかっていう形になっていくのかなとは思いますが。

記者:
わかりました。あともう一点ありまして、代表は先ほど一番近い国政選挙を目指すというお話をされていましたけれども、これまで消費税5%っていうのを大きな旗印にしてやられたと思うんですけど、都知事選で一度、それはコロナの話が重要視されていて、消費税5%っていうのは置かれてたと思うんですけど、また国政を目指す場合は、その消費税5%っていうのが重要な公約のひとつになっていくんでしょうか? 

山本太郎:
当然ですね。東京都知事に消費税5%にする力はないですから。それは関係のない話だと思います。オマケでいろいろ付けて、付け加えて言ってる人はいますけど。そこは東京都知事に大鉈(なた)が振るえる話じゃないです。国政マターです。それを考えるならば当然、次に向かうのが国政であるならば消費税5%、これはあくまでも野党共闘での話です。私たちが求めるのは消費税の廃止ですから、れいわ新選組としては。野党共闘をするんだということで5%でご理解をいただけるんだったら、じゃあ野党共闘でっていうこと。で、そうでないならば、じゃあ従来通り私たちの主張である消費税は廃止というところに訴えていくっていうことだけですね。はい。

記者:
ごめんなさい。追加で。野党共闘っていうのはこれからも模索されるんでしょうか? 

山本太郎:
模索? 模索も何も、もう私たちは去年の秋からずっと、去年の選挙が終わってからは消費税5%っていうのが、消費税5%っていうのが野党共闘に加わるか加わらないかっていうことの線引きをしてるから、それは全然変わりません。そのままです、はい。何ひとつ私たちはぶれてない。

記者:
ありがとうございます。

司会:
はい。ありがとうございました。続きまして、いかがでしょうか。はい、じゃあどうぞ。

記者:
お疲れさまでした。東京スポーツのタカハシですけど。選挙期間中に須藤元気さんや馬淵さんの応援を受けました。これの受け止めと、今後、連携するっていう考えはあるのか? 政治活動の中でですね。その2点お願い致します。

山本太郎:
ありがとうございます。ま、元々連携はしていたと。まぁ須藤さんと深くは連携してませんけれども、私と馬淵さんの間でやっている「消費税減税研究会」っていうものに、須藤さんも足を運んでくださってましたので、そういった意味では繋がりはあった。でもまぁ深くはなかったんですけれども。そういうことですね。

で、一方でこの選挙で私を応援していただけるということで、全力を尽くしていただきました。結果が出せなかったのは非常に申し訳ないなとは思うんですけれども。とにかくその馬淵さん、須藤さん、で、私ということで考えても、その積極財政をしていくべきだということにおいては一致しているわけですね。その他にも一致されている方々がいらっしゃいます。今日、なんだろうな、この選挙において、名前は表には出てないけれども水面下で力を貸してくださっている議員の方々もたくさんいらっしゃいます。そういった意味ではそういう方と、そういう方々とも連携をしていきながら、今後の国政っていうところで積極財政。で、消費税のような、消費に対する罰金みたいなことをやめていくってことはやっていくんだろうと思います。

記者:
ありがとうございました。

司会:
ありがとうございました。続いていかがでしょうか? 質問のある方、挙手いただければと思います。はい、じゃあお願いします。

記者:
夕刊フジ報道部のウンノと申します。よろしくお願い致します。夕刊フジ報道部のウンノと申します。お疲れ様でした。今後、国政と地方の政治の両立だということで、国政選挙なり地方選挙なり見据えて活動されるかと思うんですが。まだ終わったばかりでちょっと恐縮ではあるんですけれども、今後、明日からとまでは言わないですが、代表ご本人個人としては、具体的にどういう活動をこの後されていくか教えていただけますか? 

山本太郎:
そうですね。まずはちょっと脳と身体の疲労をなんとか回復させるようなことをしながらですね。今までの選挙の中で一番ハードでした。これまでで、経験した、経験してきた選挙の中で。をしながらですけれども、やはり次の選挙に向けて、候補者の擁立であったりとかですね。で、その面接をしたりとかっていうこともやってかなきゃなんないし。やること山積みですね。さらにその政策っていうものも深めていかなきゃなんないし。

記者:
すいません。ハードだったっていうのは特にどの点からお感じになったというか、どの点がハードだったという?

山本太郎:
そうですね。まぁ、あの、小池さんみたいな横綱相撲をしてないですから。基本的にはゲリラ街宣であったりとかっていうことを重ねてて。主にスピーカーは自分ですから。そこで毎回毎回全力で、40分なり50分なりしゃべるっていうことを続けてて、それが1日に何回もあるっていう状態ですね。そう考えると、うん、かなり食らうもんだなっていう形ですかね。

記者:
ありがとうございます。

司会:
ありがとうございました。続いて、いかがでしょうか。はい、どうぞ。

記者:
朝日新聞のアラです。よろしくお願い致します。今回、そのテレビ討論会が開かれなかったとかですね。なんだろう、都知事選も盛り上がりというか、注目が今ひとつ足りなかったってところもあったかと思うんですけれども。それに関連して、都知事、現職都知事があまり表に出てこなかったというか、徹底されていた部分があったと思うんですけれども。そういうところに対して何か思うところを、ご感想などあればお願い致します。

山本太郎:
まあ現役が表に出てこないっていうことは、なんだろうな、リスクとしては、今ある支持的なものが少しずつ目減りしていく程度の話ですね。それ大した話じゃないんですよ、向こう側にしたら。逆に選挙があるっていうようなことであったりとか、その議論の場っていうところに、やはり足を運ぶことによってリスクはあるわけですから。そういった意味で一番守りの戦い方、いや逆に戦わない。その防御だけでいったっていうことだと思いますね。ほっといても別に、ね? テレビの露出はあるわけですよね。感染者数が増えれば。だからちょうどうまいこと繋がってるなと思います。

で、注目されなかったっていうのは、注目させたくなかったっていうことだと思いますね。だっておかしいじゃないですか、テレビ討論会が一回も開かれないなんて。だから利害が一致したってことですよね。現役、小池さんを都知事にするということによって、その利害を守れる人たちと。まあ主に、私は企業側かなと思います。その企業側を守るということを考えるならば、当然、テレビ局だってスポンサーで成り立ってますから、当然、そんな討論は開くわけないですよね? あまりにも不自然と思いません? どう思われます? どうでしょう? 前回の都知事選挙のときには全局やってますけどね、ほぼ。で、今回はひとつもないってこれ、おかしくないですか? どう思われます? 

記者:
私ですか? 開いても、あってもよかったんじゃないかなと個人的には思いますけれども。

山本太郎:
コメントしづらいわー、とかでもいいんですよ、答えは。(笑)

記者:
あのー、ねえ、その民放さんとかテレビさんがどうかっていうことは置いといて、その政治家として現職都知事が4年間公約掲げていたものが、果たしてどれだけ達成できたのかとか、ネットの討論会なんかもありましたけれども、どこまで有権者に対してこれまでの成果というものをきちんと説明責任を果たせたのかな?という部分も少し疑問に思うところもあったのですが。政治家の姿勢として、もちろん出てこないという選択もあったと思うんですけれども。あの、いち政治家として、山本さんとしてはどのようにお考えでしょうか? 

山本太郎:
まぁなんでしょうね? そういう古い政治みたいな形ですか。要はもう、若いやつらに寝ててもらったほうがいいとかっていうような人たちもいたくらいですよね。で、極力、選挙があるってことを気づかれないような状況にしたいっていうのは、やはり組織票が強くなっていくからですよね。注目を浴びちゃったら当然、なんだろうな、投票率っていうのも上がっていくだろうし、そういうテレビ討論みたいなことに出れば、不都合なことを言われるわけですよね。7つのゼロで無電柱化って言ってたけど、これゼロに、ね、電柱を地中化させるって言ったけど、都道、都の道の2%しか地中に埋めてなかったってこともバレるし。犬猫殺処分ゼロって言いながら、毎年コンスタントに150匹くらいの犬猫は殺してたとか、数々出てくるわけですよね? 例えば、待機児童ゼロって言いながら、隠れ、隠れ待機児童は1万8000人いるとか、そういうこと数々出てくるわけですよね? で、例えば、東京都が地方法人税、ね、地方法人税の2つ、事業税とそして住民税。これによって国に9000億召し上げられるってことに対しても、本気で喧嘩しなかったわけですね。東京都民が払った税金が国に召し上げられて全国にばらまかれるっていうことに関して、本来ならば、ひとつの都市からそういうような税金の徴収の仕方をして配分するっていうのは間違ってて、国が赤字国債を刷ってでも全国に配分をしていかなきゃいけないっていう当たり前のことを、どうしてもっとガチンコで喧嘩しなかったの?ってこと。いろんな、とにかくもう不都合しかないわけですよ、展開できることは。だから絶対、表出てきたくないですよね。絶対に出てきたくない小池さんを守ったのは、私は、テレビメディアなのかなという風に思います。

記者:
やっぱり山本さんとしてはもっと議論をぶつけたかったなっていう思いが。

山本太郎:
だって選挙ですもんね。当然ですよね。

記者:
ありがとうございます。

司会:
ありがとうございます。続きましていかがでしょうか。はい。どうぞ。

記者:
サンケイスポーツのマルヤマです。よろしくお願いします。今回ですね、山本さんは今、助けを求めている人たちを救おうということで出られたわけですけども、こっからその、近い将来の日本というかコロナ禍の今後とかですね、それから来年の東京オリンピックの状況とか、どういう状態を想定してますでしょうか? 例えば今後、教育格差がさらに広がるとか、分断が起きるとかですね、そういう予想されてますけれども、どんな危機感を持ってご覧になってるか教えていただけますか。

山本太郎:
ありがとうございます。まぁ今の政府のやり方では当然、もう力のないものは倒れるしかないっていう状況が訪れると思うんですね。この2月から6月までのコロナによる損失っていうのは十分に補填されてないってことです。足りな過ぎるってことですね。これ、地方に配分された地方創生(臨時)交付金ということを見ても、1次で1兆、2次で2兆。東京だけ見ても100億と460億くらいしか入ってないわけですから。地方に対しても底上げする気はないと。

それを考えたら当然、今の段階でなんとか経済戻そうとしているけれども、回復してるのはどれくらいか?っつったら5割とか。まぁそれは個人差あるでしょうけど。それぞれの業種においてね。100%回復してますってとこが、山ほどあるわけじゃないでしょ? 

そう考えたときに、2月から6月までの損失を国がカバーしないまま、第2波というところに踏み入れたとしたら、これ当然、もう倒れまくりますよ、いろんな企業が。特に中小零細。個人商店もそうですし、フリーランスもそうですし。もう完全干上がってますからね、フリーランスの方々とか。そのような状況でバタバタ倒れるということになったとしたら、もうこれ、地獄みたいな世の中になりますよってことですね。私はそう思います。

だからそういうときに通貨発行権を使って、国が徹底的に底上げをしていくということをやらなきゃいけない。命か経済かを選択する話じゃなくて、これ両方回すためにはどうしたらいいか?っていうことを考えたときに、これは金で底上げする以外は方法がないんですよ。その気概は全くないと、今の国には。で、結果どうなるのか?っていうと当然、なんだろな、人を蹴落してでもなんとか生きていかなきゃならない世の中っていう空気はより強まっていくだろうし、その、弱肉強食的な話になりますよね。厳しい状態に置かれた者は、これまで通り「自己責任」というような空気の中、それがさらに強まっていくっていうような世の中になっていく可能性がある。そこに対して、音楽に癒されるとか励まされるとか、これまで誰しもがあったことですよね。その文化によって、心を少し和まされるとか、癒されるっていうことの担い手たちは、もうすでに倒れてますよ、もう今。すべてが連鎖していきながら、地獄みたいな世の中に繋がっていく可能性が高いってことですね。「オリンピックやりたい」っつってる者たちは、決してアスリートのためにやりたいっていう話ではないんですよ。間違いなくこれ、もう、無観客でもいいからとにかくやれと。やったことによって収益が回るんだと。これに対して、損を作りたくないっていう者たちが、おそらくオリンピックを無責任にやりたいっつってる話なんですね。ここに対する違約金を考えれば、当然、どのイベントであったとしても中止になったら、これ保険とかっていうのは絶対かかってるんですよ。IOCでさえかけてますからね。日本に「オリンピックをやめろ」って言うのは簡単だったってことを過去に発言されてますけど、今年の5月くらいに。そのときには「IOCの損失分は保険でカバーできた」っつってますから、当然、日本側が保険かけてないわけないんですね。こちらも組織委員会とかに問い合わせしてますけど、数々の保険かけてるみたいです。けども「民民の契約なので中身は言えない」って話なんです。要はオリンピックをやめたことによる損失っていう部分に関しては、やはりカバーされるっていうことが担保されてるはずなんです。でもそこに対してこう、なんだろうな、実際に開かれないと儲けにならないっていうような、おそらく企業たちですね。こういう人たちはもう目の前の金しか見てないってことですよ。選手がどうとかってことは一切関係なくて。そこに対して「だって特効薬なくて、どうやるんですか?」ってことですね。こんな無責任な話ないですよって。オリンピックありきで物事を進めていくことによって数々の政策判断を間違えて、っていうことに繋がっていきかねないってことですね。それを考えると、やはり、私、今、いろんなこと言ったように見えるかもしんないですけど根底は繋がってます。

今、必要な手当てを全く行わずに、自分たちの金儲けのことを最前に置き、世の中を回していこうとしている今を、なんとか止めるには東京都知事になる以外はなかった。私はそう思ってます。非常に悔しいですけどね。ごめんなさい。質問からちょっとずれましたか? 欲しかった答えと違った? 大丈夫ですか? すいません。

司会:
はい、ありがとうございました。他の方、いかがでしょうか。ぜひ。よろしいですか? 少し角度の違った質問でもありましたら。よろしいですか? はい。どうぞ。

記者:
J-CASTニュースのサトウと申します。今回の選挙戦ではですね、多くの方のボランティアの尽力というのもあったと思いますし、先ほども何かボランティアの方から結構、拍手とかも聞かれたようですけれども、そのボランティアの方に対して、何か今、選挙を終えてかけたい言葉といいますか、何か思いというのはありますでしょうか。

山本太郎:
本当に、前の選挙もそうだったんですけど、私が言った言葉は「足向けて寝れない」っていうことだったんですね。特にこのコロナ禍において厳しい状態に置かれた人たちが、新たにボランティアに加わってくれたんですよ。このボランティアセンターに来てくださった方々で20代とか30代の方。これまでいろんな方々にボランティア(して)いただいたんですけど、今回はボランティアに来れない人たちもいたんです。その理由は、それぞれのスケジュールの問題だったりとか、他にもおそらく都知事選は宇都宮さんを応援したい方だったりとか、そういう方もいらっしゃいました。でもその抜けていく人もいる中で、どんどん新しく仲間に加わってくださる方がいらっしゃったということなんですね。それはどういう方々だったか?っていうと、職を失ったってことです。そういう方々が非常に多かった。今のこの状況をなんとかして欲しいっていう方々が、応援に多く加わってくださったってことですね。私は直接まだお会いしてませんけれども、中には小さな病院をされてる方で、昼休みにお医者さんと看護師さんと一緒にこのボランティアセンターに来てくださって、手伝いをしてくれる。

要は何かっていったら、コロナ禍において病院に行きづらい空気みたいなものが蔓延してて、病院経営がもう骨格歪むくらい大減収、大変な状態になっているのはもう皆さんご存じのところだと思いますけど。ボーナスも出せない、経営も危ない、で、国がここに手当てをしないということで、このまま推移したら、第2波が来る頃にはおそらくいろんな病院、街のクリニック潰れていくと。そこに対して私は、国が災害のときに必ずそういう手当てやってたじゃないか、自分がやりますって言ったのが、前年度の診療報酬支払額、これを保障しますと。おそらく、そこに対して「頼む」っていう気持ちでボランティアに来てくれたのかなと思います。今、言ったような、本当に当事者として、今、このコロナ禍において首が締まっちゃってるっていう方々が、実際に応援に来てくださってるっていうことですね。それを思うと本当に申し訳ないなっていう気持ちでいっぱいです。自分の中でね。そこですね、一番は。

司会:
ありがとうございました。他の方、質問ございましたらぜひ。よろしいでしょうか? はい、ではどうぞ。

記者:
どうもお疲れ様でした。長周新聞です。お世話になります。今回の選挙、都知事選をめぐる、都政をめぐる選挙だったということと、もう一方で東京から国を揺らしていくと、国政を揺らしていくというスローガンも掲げられた選挙だったと思います。非常に、東京都という都政をめぐる選挙ではあったと思うんですけども、国政政党れいわ新選組としては、今後、国政の場で、次なる総選挙ですね、での戦いっていうことが、段階に入っていくと思うんですが。今回、コロナの前までの候補者発表の際に、地上戦でいくということをかなり強調なさってたと思います。今回、都知事選において、その5割に、選挙に行かない人たちにリーチしていくということでの選挙戦。どのような手応えがあったのかということと、また全国でれいわ新選組としてですね、候補者を立てている地域で、今後、どのように戦っていくのか。またそういった人たちにかける言葉があれば、ぜひお願いします。

山本太郎:
ありがとうございます。そうですね、ま、手応えはいつもあります、現場でお話をして。で、それはゲリラ(街宣)だったとしても、やはり多くの方々が足を止めてくださる。でもそれは、おそらくこのコロナにおいて自分自身が当事者に置かれた、自分が当事者となったという人たちが、非常に増えてきたからではないかなと思います。その現場での手応えというものは、そのまま票に直結するものではないということは、私もこれまでで十分身に沁みていますので。で、結果もはっきりと出てますので、それが。けれどもまぁ、この17日間の間に直接話を聞いていただいたという方々を考えるならば、おそらく1割にも届かないんだろうなと思います。だからやはり多くの方々にリーチさしていくっていうのは、結構ハードルが高い、難しいことなんだなっていうのは毎度、これは選挙のたびに思います。でもだからといってそれは諦めるわけにはいかないっていうことですね、うん。やはり一人一人、横に拡げていってもらうという。ま、あの、何かしらの電波に乗れるか乗れないかっていうのは、私たちがそれ、どうにかできる話じゃないですので。そこはあくまでもオマケと考えて、やはりその、地上でやっていく。

まぁこれからおそらくこのコロナ禍においての選挙っていうのも行われていくんでしょう。次の国会開きたくないだろうから、もう秋には選挙っていうような風にもっていく可能性も非常に高いでしょうし。そう考えたときには、まだコロナが収まってもいないという状況の中での選挙っていうのは、彼らにとってはやりたいことでしょう、間違いなく。投票率が上がらないということを思えば。でもその中でやっていけること、リアルに繋がっていけることをやっぱり探していくしかないんだろうと、そう思います。で、まだまだ立てなきゃいけないところ、候補者を立てなきゃいけないところ、いっぱいありますので。私たち、まだ十数名程度しか立てていないので。この先、それをどんどん拡げていくってことをやるんだろうという風に思います。で、まぁその具体的なこととかっていうのはまた改めて、そのように思います。

司会:
はい。ありがとうございました。そろそろ時間も迫って参りましたので、ご質問いかがでしょうか? そうですね、何かあの、最後。えっと今日はこれで、はい、終わりの予定で考えております。

山本太郎:
すいませんね。本当はね、なんか票が出てその総括みたいなところ欲しいでしょうけど。ま、これ、1位にならなきゃ意味ないんですよね。はっきり言って。それ以外はオマケじゃないですか? その後の票の分布を見て「これからの野党はどうなるのか?」みたいな話は、はっきり言ってオマケです。だって東京都知事選挙なんだもん。だとするならば、全部出きったところでのお話をしても仕方がない。この負けたということ、この一点において、今、ここでのお話にさしていただきたいという風に思います。

司会:
よろしければ。はい、どうぞ。

記者:
フリーランスのタナカと申します。れいわが放送禁止物体であるのは、山本代表、どう自己分析されておられますか? 私はフリーランスなので想像つきますけど、まぁ、あの。

山本太郎:
ありがとうございます。おそらく今回もオリンピックの中止とかっていうのは公約に、自分の政策の中に入れないほうが、もうちょっと当たりは良かったのかなと思います、おそらく。うん。やっぱこの、これは私、良いとか悪いとか言ってるわけじゃないですよ。その、テレビの中にも、テレビの報道の中にも心ある人はいて、一生懸命現場でやってくれてて、なんとか伝えられないかなってことをやられていることは重々存じ上げてるんですけど。やっぱりその、テレビっていうものの在り方自体、だってその、その収益は広告費で賄ってるわけですから。そう考えたとしたらやっぱり、なんだろうな、わざわざ取り上げるところじゃないですよね? で、よく、なんかれいわ新選組って過去の政党と比べられたりとかするじゃないすか? 日本新党がどうしたとか。同列に並べられたら困るんですよ。私たち、選挙終わるまでテレビに映してもらったことなかったんですから。だから、ずっとテレビに取り上げられ続けて、一定の議席を獲得できる者たちと、一切ほとんど取り扱われない状態のまま選挙を戦い続けなきゃいけない者との比較はできないってことですね。だから今回の選挙においては平等に東京都知事選挙、ひとつの席を争うというところにおいて、取り扱わなきゃ仕方がないという部分はありますけど、これをおそらく。まぁよくわかってますよ。生放送あったらほんま「思っきりやったろう」思ってましたから。(笑)「お前もう、とどめ刺したろ」思ってましたから、いろんなこと。ええ。まぁ正解ですよ、開かなくて。既得権益側にいる人たちは。もう急所だけ狙っていったろと思ってましたから、はい。その準備もしてたんですけど、ええ。ほんまに放送禁止やなっていう、急所突きを考えてたんですけどね。いくつもあったんですけど。まぁこれは別に事実関係ですから。別に、なんだろう、政権放送を面白くしようとかっていうようなノリじゃなくてね。っていうような人たちの考えではなくて、生放送を使いながら、それ言っちゃおしめえよっていうような既得権側の秘孔を突いてやろうと思ってたんですけどね。残念ですけど、まぁさすが皆さん、防衛能力っていうか防御力高いなと思いました。(笑)

司会:
ありがとうございました。いかがでしょうか? 他なければそろそろ記者会見を、ご質問は受付は終わりたいと思いますがよろしいでしょうか? はい。それでは最後、代表からメッセージお願いします。

山本太郎:
すいません。これも皆さん向けではなくて申し訳ないんですけども。あの今、ネットで見ていただいてるんですよね。あれ? うちのメインカメラはどこにあるんですかね? ありがとうございます。

れいわ新選組代表の山本太郎です。今、このメッセージは、このれいわのチャンネルから見てくださっている方々に向けて送る言葉です。まずは九州で本当に豪雨の中、大変な思いしてる皆さん。命をね、亡くされた方々もたくさんいらっしゃいます。本当に、ご冥福をお祈りするとともにお見舞いを申し上げます。本当に私、こういう言葉が表面的に政治の中で出てくるのが、本当に嫌なんですよね。こう言わなきゃいけないと思って言ってるわけじゃなくて、本当にこの防災っていう部分に関しても、もっともっと本当は本腰入れていかなきゃなんない。だって毎年来るもんと思って、これは準備するしかないものなんですよね。でも何度繰り返しても、おそらくそのような準備は前には進まない。だから今回の東京都の選挙においても、防災庁、防災庁ってものをつくる必要があるという風に言ってました。東京も常に毎年のようにですね、大雨が降ったりとか、そればかりでなく「もう来る、来る」って言われてるような大きな地震があります。そこに対してどういう手立てを打っていくのかっていうことを考えたときに、もうここ、本腰入れるしかないんですよね。

例えば防災庁のことであるならば、ここに1000人。1000人の人々を登用しながら、例えばですけど消防のOBだったりとか、自衛隊のOBだったりとか、そういう方々を登用しながら。で、災害のNPO。災害がある、前線が近づく、そしたらもうそろそろ準備を始めようかっていうような方々、本当にいらっしゃるんですよ。本当にスーパーボランティアって名の付く人は、尾畠(春夫)さんだけじゃなくて全国にいっぱいいる。そういうことなんですね。そういう方々の知見を集積するようなことを国はやってないんですよ。内閣府の防災もありますけれども、こう、数年ごとに人が入れ替わっていくから、蓄積されないまま。これが本当にもったいない状況になってんですね。

話戻ります。とにかく本当に今、やらなきゃいけないことを最大限やる。そういうことを本来ならば東京都知事としてやりたかった。その防災庁のみならず、2月~6月までの多くの方々の苦しみに寄り添えるような底上げをしていきたかった。救いたかった。街宣とかでは言えなかったですけど、友達に。

ごめんなさいね、皆さんにやってるんじゃないんですよ、これ。(苦笑)ちょっと出てもらいましょうか、じゃ。マスコミの皆さん。すいません。あの、申し訳ないです。これはもう、僕とれいわ新選組に託してくれた人たちとの間の話にしたいんで。そうしますか。もう、フラッシュとかたかんかったら、もうそのままいい感じになってたのに。(笑)密です、密です、そこ。(笑)はあ、一気に素に戻ってもうた。素にっていうのはね、今、本当に思い出してたんですよね。この2月から6月まで、いろんな人たちに出会ったこと。本当に、同じ職業をやってる役者からもいろんな声が聞こえてきたし。で、その役者と絡むイベントやってる人だったりとか、音楽やってる人だったりとか、皆んな基本的に格好つけて、ね。表に出てる人間、表現者って、「大丈夫だよ」っていう状況を見せながらやってるんですけど、本当はむちゃくちゃ苦しんでたんですよね。むちゃくちゃ苦しんでた。そこに対してなんとかできないかと思って、これ東京都の、東京都、東京都の力使ったら、こんなん、すぐ手当てできるやんってことばっかりですよ、はっきり言ってね。都債の発行だってできますよ。何ができないんだって話ですよ。結局、この国の通貨発行権ということ自体にも疑いを持ってた人たちが、今回の選挙において私が都債を大胆にやっていくっつったら、国には通貨発行権があるが東京都にはないじゃないかみたいな。あれ、通貨発行権っていうもの自体をなんか否定的に捉えてた人たちが、ずいぶん違う形から攻撃してくるんだなみたいなこと思いましたけどね。本当に。

政治がやれることを、今、やらずしてどうすんだっていう当たり前の話ですよ。こんなものもう、この先にあるのは恐慌とか大不況しかないじゃないかということですよ。全員の体力を奪うようなことが、もう起こっているんだよっていう。この場面において、今までの平時の運転で来ててどうすんのって。一体何のバージョン2やるんだよって話ですよ。はっきり言ってね。本当に悔しい。この悔しさ。

話戻ると、今もコロナだけではなくていろんな災害によって苦しめられてる人たちもいる。この状況において、今、私がすぐにできること、本当に細々としたことで、申し訳がないという思いでいっぱいです。で、この東京都知事になって、多くの苦しまれている方々に対して、自分がその手を差し伸べる権力を行使したい。そう思って立候補しました。

それに対してまぁいろいろ言われました。自分たちの財政状況をなんとかプラスに持っていくために選挙やるんだろうとか。全然、わかってないですね、本当に。これまでの永田町の中での雰囲気で捉えられてるってことです。ご寄附は募ります。でもいただいたお金は、ほとんどもう使い果たしています。貯めとこうなんて思ってないってことですよ。だって都知事になる気でやってんだからってことですよ。「都知事は売名でやる」っていうつもりでだったら出ませんよ、めんどくさい、そんなの。そんなしちめんどくさいことをやるかって話ですよ。

今、一番必要なのは政治のダイナミズム、そこに対して一番必要なことを掘り込んでいくってことが重要だろうって。この2月~6月の損害を補填できないような政治だったら、この国滅びますよって。生き残れるのは一部の強者だけですよって。そんな社会に誰がしたいんだってことですね。平時だって、平時ではなく緊急時だっていう感覚で、この政治をどう変えていくか。これをどうやって突破していくかっていう気持ちを、どれくらいの政治家が持ってんだよってことですよ。

これまでの古い慣習に囚われたりとか。国に対して物を言えないっていう状況は地方にはありますよ。だって急所を掴まれてますからね、これ。地方交付税交付金とかっていう。国からもらえる金っていう部分で、これ、減らされたり増やされたりする。それだけじゃなくて地方債の発行って部分に関しても、これは国の後ろ盾をもらうわけですよ。地方債発行するよっていったときに何が起こるかっつったら、これ、その返済、例えば元本であったり利息であったりの、この元利償還金というのは、国からの後ろ盾がつくんだってことですよ。交付税交付金によってね、地方交付税交付金の力。後から国からもらえる金の中に含まれるから、だから自分たちで勝手に調達とかはできない状態だけど、東京は自由なんだってことですよ。国がいくらノーだっつったって関係ねぇよって話できるんですよ。どうしてかって? だって地方交付税交付金自体もらってないよ。逆に言ったら地方交付税交付金の中に含まれるような金を、東京都民からもらった金を、国に吸い上げられてんだよっていう立場なんですよ。それを考えたときに、じゃあこの緊急時において東京都が最大限のことをやるって、国に何を言われようが関係ないですよ、そんなこと。突破するんでしょ、そこは。それが政治家でしょっていうことですよ。

まぁ、ごめんなさい。話があちこちいっているように思えるかもしれませんけれども、一番言いたいことは何か? この選挙に本当に負けたことが、今までの選挙の負けた中で一番悔しい。私はそう思います。自分が本当ならば手を差し伸べられてた、リーチできた、なんとかできた場面なんですよ、これは。本当に都知事になっていれば。最大で15兆っていう金を出していく。まずは10万円配るために1.4兆円の都債、ねぇ、これを起債するとかっていうような細かいやり方をやっていきながら。当然、マーケットも信認しますよ。だってさっき言ったでしょ? 地方の地方債は、これ、国からの後ろ盾があるんだってことですよ。地方交付税交付金によって。だから暗黙の政府保証があるっていう風になってるわけでしょ? 東京都にはそれがないというような説明をしたけれど、首都東京がもしも最悪な状況になったとして、国が救わないわけないでしょ? 当然のことですよ。東京都を人質にとる、それによって皆さんにちゃんと底上げをしていくってことを行えるんですよ。でもそんなことしませんよ、小池さんはね。自分さえよければいいから。

ごめんなさいね。ちょっと、これ皆さんに言ってるわけじゃないですからね。皆さんのために発信している言葉じゃないんですよ、これ、ごめんなさい。このチャンネルを見てくださっている方々のためにしゃべってる言葉なので、言葉が荒かったりとか、内容の理解に苦しむことがあったとしてもごめんなさい。はい。ま、いられるんでね、しょうがないんですけど。

話戻ると、何かっていうと、とにかく今、やらなきゃマズい状況。そこにおいて自分が都知事になれなかったのは私の力不足ですよ。本当に申し訳ない。そこに対して、なんとか力を貸してくれようとしたボランティアの皆さん、本当にありがとうございます。そして寄附をくださった皆さん、本当にありがとうございます。で、ここの現場には来れないけれども、電話かけであったりとか、いろんな形でなんとか1票を上積みしていこうと、そしてはがきを書いてくださった皆さん、ありがとうございます。(あれ、ボランティアの情報って出してないよね? 見よっか? ありがとうございます。これ、れいわ新選組のチャンネル、YouTubeチャンネルで流してるんですよね。はい。ありがとうございます。)

はい。東京都知事選挙のボランティア、どういう状況だったかってことを見ていきます。はい。ボランティア参加数の全容っていうのは、ちょっと集計が不能なんですね。街中とかで合流されたりとか、ボランティアの登録はしてないけれどもボランティア的なことをやってくださった方々っていうのはいるんで。なので、どれくらいの状況になりましたかってことです。受付しただけでも17日間の延べで4279人。街頭で力を貸してくれたっていうような方々に関して、今日その場で力を貸してくれた、急に参加してくれたっていう方々は、ちょっと集計不能です。で、公選はがきなんですけども、6789人の方々がお友達、ご友人など、知人などを紹介してくださいました。その数が8万6989人。


山本太郎から皆さまへ

2020年の東京都知事候補でした、山本太郎です。結果としては非常に残念でした。負けてしまいました。高かった、あの百合子山は。自分自身が何合目まで行けたのかっていうことさえも、今の時点ではわかりません。でも何合目にいたかという確認も一定必要ですけれども、結果は勝てなかった。要は知事にはなれなかったってことですね。その理由は何かと考えると、やはり私自身の力不足であろうということです。本当、都知事になりたかったな。うん。

いややっぱり、これ街宣でも何度も言ってましたけど、東京都ってすっごい力持ってんですよね。何度も言いました、もう資産だけでも34兆6200億を超える。それ、負債引いたとしても27兆から28兆くらい。それだけの資産がある東京。GDPも107兆円。それを考えれば何だって、何だってできますよ。何だってできる。やらなきゃいけないこと、今、何かって考えると、当然、これはコロナによって傷ついた人たち。もうこれ、コロナの前から傷ついてたんですよ。皆んな必死やったんですよ。むちゃくちゃ大変やったんですよ。そこにコロナが来て、本当、壊滅的な状態になっちゃった。それによって2月〜6月、もう自分の家も維持できなくて、路上に出た人たちもたくさんいる。そういう人たちの出会い。いろんな商店街行って、もう店閉じたとかね。もう借金300万やと、もうこれ本当なんとかしてくださいとか、借金1500万やという人やとか。本当にいろんな人たちの悲鳴を聞いてきて、国政の準備してたけど、今、目の前で東京都、自分が知事になれるんだったら、これ多くの人たちに手を差し伸べられるなと。これだけじゃないですからね、だって。自分の実際に会った人以外にも苦しまれてる方いっぱいいるんですよ。クビにはなってないけど休業。その休業の中でも補償もされてない人たち。多くは非正規ですけどね。とにかく、不安定な状況の中で自分を責めて、このコロナという災害の中で自分を責めて、自分が頑張らなかったからだっていう風に、もう、それさえも諦めて。その先にあるのは何だっつったら、もう、自分で生きるのを諦めるっていうような将来しか浮かばないじゃないですか。

そう考えたときに、希望を作り出せるのは政治しかないんだと。この体たらくの国政っていう部分を立て直すっていうのは時間がかかる。目の前の東京都知事選挙だったら、17日間の選挙の後に選んでいただければ、やれることむちゃくちゃ多いですよ。もちろん議会の承認だったりとかっていうものを、ね、いただかないと前に進まない話もあるかもしんないけど。これは絶対にやりたくなかったけど、例えば専決処分だったりとかっていうやり方もあるわけですね。つまりは何かっつったら、予算に関することでも、議会がOK出さない場合には、これ、知事の独断でできちゃう。私はそれをやろうとは思いませんでしたけど。当然、知事も議会の方々も、両方とも選挙で選ばれた人たちですから、今の窮状というものをわかっていただけたら底上げするしかない、これは大胆にするしかない。だってこの先には不況がやってくるんだっていう話になったら、ご理解いただけるだろうという風に思ってたんですけどね。そこまで自分の中で想像はしてたんですけど、そのチャンスを得ることはできなかった。知事にはなれなかったってことです。

これに関しては、本当に、本当にもう忙しい中、ボランティアセンターに足を運んでくださった皆さん。街宣現場で力を貸してくださった皆さん。東京には来れなかったけれども、自分の地元で何かやれることはないかと、本当に必死で公選はがき書いてくれたりとか。他にも周りの人に電話してくれたり。いろいろ本当に自分の今、できることを最大限までやってくださった皆さん。自分の中で、もう精いっぱい、何かを削りながらご寄附してくださったり。本当、皆さんに対して、もう何と言えばいいかわからないくらいに申し訳ない気持ち。

路上で出会った人、商店街で出会った人。で、おそらく私の出会ってない人々。この選挙を実際に支えてくださった一人一人の皆さん、あなたに、言葉も見つからないくらいの申し訳ない気持ちでいっぱいです。本当に申し訳ない。何も無理な話ではなかったんですけどね、大胆過ぎたのかもしれません、ひょっとしたら。総額15兆円。でも私はこれは決して無茶な話をしてるわけじゃなくて、それくらい最大で見積もった上で、準備した上で、やれるっていう余地があった上で、本当に底上げを徹底的にやらなきゃ、この先の地獄、これ、止められないなと思ってたんですよね。いや本当、残念です。心から残念。

で、どっから話したらいいかな。本当に。もう干上がってる人だらけで。聞く話、聞く話ね。自分がずっと芸能やってきたじゃないですか。だから当然、その芸能周辺からの話もいっぱい聞こえてくるんですよね。仕事がなくなったのはもちろんのこと、決まってた舞台、もう本番直前だったけどやめなきゃいけなかったりとか。それによって制作者たちは、スタッフへのギャラも払わなきゃいけないし、その箱代、押さえてた分も払わなきゃいけないし。片っ端から底上げできたのになっていう気持ちが本当に強いです。

これどうしようかな。ひょっとしてその15兆っていう部分に対して、まだ、ひょっとして支持してくれてる人たちの中にも、不思議に思ってる人もいるかもしんない。なんか、本当にできたのかなっていう風に。それちょっと説明しようか? そんなん要らん? わからへんけどね。僕、カメラ見てるだけなんで。どういうニーズがあるのか、できれば皆さんのニーズに応えながら話していきたいなと思うんですけど。これ、何を見れば皆んなの話を見れるんやろか? YouTube、YouTubeチャンネルのお知らせを見れば見れんのかな? ちょっと待ってください。これかな。うん。あれ。これやな、これか。あー速い。むっちゃ速い。こんな速いの見れんな。速過ぎて、速過ぎて。OK。じゃあ15兆円の、ごめんなさいね、皆さん、皆さんのちょっと状況はよく見れないんで、速過ぎて。15兆できるよっていう話してみようか。(なんか出せるものある?)これ、これね、財源についてのQ&Aってことで皆さん、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんけれども、これに沿って話していきましょうか。はい。

実現可能なのかってことなんですけど可能です。可能だからこそ政策にしました。逆に言ってこれが可能になるかどうかっていうことで、私が選挙に出るか出ないかってことも決まるっていう状態でした。なので、時間かかっちゃったことを本当にお詫び申し上げたい。そういう話です。そうか。地方債って何なんですかっていうことですけど、国の、国でいう国債、地方でいう地方債なんだってことですね。で、地方債っていうのは、俗に暗黙の政府保証とも呼ばれてるってことなんです。何か?っつったら、なんかあったときには国がそれ、ケツモチしますよ、お尻拭きますねっていうことになっている。なんかあったらどころかじゃないんですね。

何か?っつったら、これ、国債、地方債を発行しますっていう状態になった場合には、これ、そのお金がモノによって違います。その用途によって違いますけど100%というものもあるし、70%だったり、50%だったり、とにかく国が後押ししますよと。地方交付税交付金っていう、国から地方に対してその偏在是正、要は儲かってる都市と儲かってない都市、経済格差があるわけだからそれを埋めてこうっていう、偏在是正のためにお金を配るんですよ、国がね。このお金の中に、地方債発行してるとこに関しては、元本だったり利息っていうものを返すお金、元利償還金というものも含まれる。

これはさっき言った通り、事業によって100%ってものもあれば、70%だったり50%だったり、モノによって違うんですけど。とにかく暗黙の政府保証ってものがあるから、この地方債っていうのはかなり安全な商品だということなんですね。そりゃそうですよね、だってはじけるわけないんですから。当然、金融機関などにとってはこれは非常に貴重なものというか、安全な商品として扱われるってことですね。国債、国が発行している国債以上にマーケットの信認があるよっていうのが、この地方債という存在であるということです。

一方で東京。東京はそうじゃないよ。何かっていうと、先ほど言いました国の後ろ盾、元利償還金を地方交付税交付金で後押ししますっていう。この地方交付税交付金自体を、東京は1954年やったかな、1954年やったっけ? 1954年からもらってないんですよ。つまりは、東京以外の都市は何かっていうと、国の顔色を伺わなきゃいけない。「地方債刷っていいすか?」とか、それ以外のことも。じゃなきゃ、地方債刷るときにも許可をもらって後ろ盾をもらえないし、それ以外のことでも気を遣う。気を遣っておかないと、「国がけしからん」みたいなこと言ったとしたら、この財源として配分してもらえる地方交付税交付金を減らされたりとか、嫌味されたら困るじゃないですか。何が言いたいかっつったら、この、国に対して顔色を伺わずに堂々とできるのが東京都の特徴なんだってことなんですね。はい。

その、例えばですけど、さっき言いました。全国に対して、金持ってる自治体と持ってない自治体、格差ありますよね。例えば東京、もしくは関西で奈良、とかね、例えば、適当に言いました、すいません。かなり格差ありますよ。そりゃそうですよね。大企業とかいっぱいある東京と、人口が多い東京と、一方でそうではない地方とっていうのはかなり差があります。それを考えたときに、この経済的な偏りを正すといいますか、このアンバランスをもうちょっとアジャストしていこうぜっていう考え方が、国から地方に対しての地方交付税交付金っていうものなんですけど、東京はそれを1954年からもらってないって言いました。

逆に東京はその地方交付税交付金を配分するための原資、要は東京都の金が国に吸い上げられているっていう状況なんですね。それがだいたい9000億くらい。おかしくない? だってこれって、東京都の、東京都民がお金を納めますと。地方の法人税、2つの法人税に対して。吸い上げられた9000億円、どこに行くか。それは国が改めて全国に配分するんですって。おかしいでしょって、だって東京都のお金だよってことなんです。でもそういうような運用が行われているってことですね。ここに対しても、ガチンコで本当は、小池さんは喧嘩しなきゃいけなかったんですよ。当然ですよね。都民の9000億をなんでそんな全国にばら撒くんだと。これは東京とその他の地方を喧嘩したいっていうわけじゃないですよ、私は。そうじゃなくて、地方に対してその偏在是正、要はお金のある自治体とない自治体のこの格差を縮めるんだったら、国が責任持って財源を作れという当たり前の話なんですよ。赤字国債でもいいんですよ、それ。なんでわざわざ東京の9000億円を吸い上げるようなことをするんだっていう話もあるってことですね。

話戻ります、地方債の話です。とにかく東京都としては財政超健全です。前から言ってます、実質公債費比率1.5%。1年の収入のうちに占める年間のローンの支払額が1.5%、超低い。全国平均10.9%。全然違いますね、10.9%と1.5%じゃ。これくらいの開きがあるものに対して、東京都は自分たちがやりたいと思えば、それは当然、地方債だって発行できます。国が「いかがなものか」って言ったときには、「ああそうですか、国はそう考えるんですね。でも私たちはやりますから」。いわゆる、国は同意していないけれどもそのお金を自分たちで調達できる、不同意債ってものも出せるっていう話なんですね。そういう話なんです。

で、どっから話してったらいいかな。で、その東京都、どれくらい金出せんの? どれくらい調達できんの? その地方債でっていう話ですけどね。だいたい、それ計算してもらったんですよ、総務省に。総務省計算したところによると、1年間、単年度、単年度の元利償還金の支払い。元本だったり利息を返すよっていうお金の支払いが、単年度で5888億円。さらに、ですよ。単年度の元利償還金がさらに5888億円増えた場合には、国から管理される立場、許可をもらわなきゃいけない立場になっちゃうっていう話なんです。

じゃあ5888億円超える。じゃ、超えない状態で最大どこまでお金作れるんですか?って話をしたら、東京都の地方債で10年債、10年で返還しますよっていうものであるならば6兆円。10年債で。で、30年債、30年で返しますっていうものだったら18兆円までやれるよっていう話になったってことです。十分ですよね、それでも。で、「あ、そうですか」と。これはいけるなっていう思いがあったんですけど、また後日、それはメールが来たんですよね、総務省から。何て来たかっつったら「先日のあの数字はご放念ください」と。放念、要は忘れてくださいって話です。それを受けたのは秘書だったんですけど、秘書が電話して、「どういうことですか、放念してくれってことは。これ、その30年債で18兆円っていう金額よりももっと少なくなることですか?」っていうことを連絡したんですよね。聞いたんですよ、総務省に。そしたら総務省は「違います」と。「そうじゃなくて逆だ」と。30年債で18兆円よりも大きく調達できるっていう趣旨の話になったってことなんです。これ、すごいですよね。それくらい東京は大きな都市。

もちろん私たち、総務省と舩後事務所通してヒアリングを受ける。その他には電話、メールでやりとりをする。でもこれ、省庁の特徴としては、どの省庁もですよ、メールとかに残したくないんですよ、文言として。そりゃそうですよね、後で何か言われたら困るから。だからできる限りやりとりは電話で行いたいって思うのが、省庁の性格といいますか、そういうものです。まぁでもとにかく、そういうことにおいてメールや電話などでやりとりをして、とにかく最大で、18兆円どころじゃなくてそれ以上を調達できますってことは確認できたと。で、念のために別の政党の国会議員にも頼んで、総務省とやりとりしてもらったんですよ。そこでの話は20兆円以上問題がないって話になった。じゃこれでいけるやんってことで、私たちは前に進んだってことなんですね、はい。だいたい10年債、10年で返さなきゃいけないものとされてますけれども、普通は減債基金。東京都にもありますね。おそらく1兆5000億くらい入ってんのかな。この減債基金というところを使いながら、10年債であっても30年くらいで返していくっていうのが一般的っていうことらしいです、だいたいは。地方債の10年債は30年くらいで返していくと。で、一方で、その30年債というのは30年くらい。もう本当にそっから延長するんじゃなくて、30年債はほぼ30年債で返していきますという話を聞きました。ごめんなさい、基本的情報で。

まあね、どちらにしても東京は20兆円以上っていう調達があったとしても、国から許可が必要になるような、国の関与が必要になるような状態ではないってことがはっきりしたんで、じゃあこれで出馬できるなっていう方向になった。遅れた理由はここでした。すいません。はい。

ということで、そやな、他にしてない話あったかな。ま、20兆円以上できるんだったらいいじゃないか、じゃ20兆円でいこうっていうような冒険はしませんでした。抑制的にいくべきやろなっていう風な気持ちで。だって当然、この2月~6月のコロナのことがあったし、その前には消費増税という部分もありましたから。税収自体は落ちちゃいますからね。それを考えたら当然、そこは20兆以上できたとしても、もうちょっと安全運転でいくってことで15兆になったってことです。はい。で、その15兆を調達したとしても、ハード以外使えないんじゃないかっていう件について、ちょっと話しましょうか。わかりますかね? マニアック過ぎますか? 話が。大丈夫ですかね、テレビの向こうの方々。申し訳ない。

何から話していいかわからないから、なんかこう、ちょっと疑惑を持たれたというか、そういう部分から説明していったほうがいいかなと思って。地方財政法五条の1項の五っていうような部分とかを見れば、この地方債を起債、要は地方債で金作りますっていうことに関して、使い方決められてるよっていう状態になってるんですね、地方財政法の五条を見れば。だいたい見ていくとそうなんですけど、その地方財政法の中にね、防災事業にも使えるっていうところがあって、そこはソフトもいけるっていう話なんですね。だいたい地方財政法五条の1項の四かな。四号やな、はい。災害救助事業費はハードだけじゃなくて、ソフトにもできるよって話なんです。で、こっから何の話にいくかっていうと、「お前、そんなハードにしか使えないものを、皆んなに配るみたいなこと言うなよ」みたいな話があったんですけど、ね。で、「災害じゃないじゃないか、そもそも今」っていう話なんですけど、そこは勝ち取っていかんとどうするんですかって話なんですよ。

何かと申しますと、このコロナは災害でしょうと。私は災害だと思ってますよ。で、国も小池さんも災害だと思ってんです。どうしてか? まず小池さんは災害服いつも着て出てきますね、都庁の記者会見とかで。どうして? 何もなかったら、その災害じゃないんだから防災服なんて着ないでしょ、普通に考えてね。それは一点、そういうのはあったとする。

でも他の案件として、その小池さんと国との間のやりとりで、これはもう災害だってことを確定してんですよ。何か?っつったら、4月の7日かな。4月の7日の時点で、東京都が国に対して自衛隊(法)の83条、要は災害支援の要請ってものをしているわけですよ。どうしてか? 軽症者をホテルに入れるってことをするんですよね。コロナに感染した軽症者をホテルに入れるということをやったってことです。それに対してバックアップ、食料を運搬したりとか生活支援という部分で、自衛隊の力を借りてんですね。その根拠となるのが災害の支援なんですよ。もう災害ってわかってんです、東京は。その支援を要求した。国に対して。だから自衛隊が出た。この問題に対して自衛隊、法令違反を起こしてるみたいな話、出てきましたっけ? 出てこないでしょ? それはそうなんですよ。自衛隊法の83条に則って災害と認めたからこそ、こういう動きをしていたっていう当たり前の話なんです。小池さんの中でも国にとっても、これは災害であるっていう認識があるから、これ成立するわけですね。あまりにもおかしな話なんですけど。だって一般的にはこのコロナを災害って認めてないわけだから。それ、おかしいだろって話なんです。その話していきたいと思います。

そもそもその災害についてどこに書かれているのか? (どこまでを災害に含めるんですかっていうのを出せる?)えっとね、街頭ではいつも言ってました。災害対策基本法。災害対策基本法の2条によく、災害ってこういうもんですよっていう風に書かれてるって言ったの、覚えてます? 皆さん。地震とか津波とか竜巻とか、他にも豪雨とか豪雪とか噴火とか。他にもいろいろそういうものが列挙されてんだよっていう話、街頭で聞いた方いらっしゃると思いますけれども。(ありがとう。こん中の。ちょっと待って。その条文に飛ぼうか。災害対策基本法の2条ない? 作ってなかった? スライド。じゃあ、しゃあないな)ごめんなさい。じゃ、もう口でいきます。(あの、それ以外のところ、ある? ああ、来た。やるねえ。「優秀やわ。どこの事務所?」「山本太郎事務所です」って昔よくやってましたね)すいません。はい、戻ります。

はい。災害対策基本法ってこういうことが書かれてるんですよ。ね? 1ってとこ見ると災害、暴風、竜巻、豪雨、豪雪、洪水、崖崩れ、土石流、高潮、地震に津波に噴火、地滑り、その他のここ、ここ、ここ。この赤いとこ見てみて。「その他の異常な自然現象」って書いてあるでしょ? これ、コロナに入るやんって話なんですよ。これ、いつも街頭で言ってたやつです。何言ってるかわからなかった方々、わかっていただけますかね? その他の異常な自然現象、これ、コロナに含まれるでしょうっていう話なんです。でね、こっから重要なこと言います。(で、後で、ごめん、法制局の言ってること出してね。ここまだ大丈夫だから。このままの画面で。今のとこね。この後、いくのが法制局の解釈の話)で、一番下見ていただくと何かというと、災害ってこれだけじゃないよ、それ以外にも災害の定義を広げる、災害に類するものっていうもん出てくるからねってことで、下にこう書かれてるんですね。何かっていうと「これらに類する政令で定める原因により生ずる被害」。はい、「政令で定める原因により生ずる被害」なんですよ。政令って何っつったら、内閣で決めることですよ。閣議決定。これはこういうことにしていこうっていうルールを決めるってことですね。政令で定める原因により生ずる被害なんですから、コロナウイルスを原因とすれば、政令で定めるコロナウイルスにより生ずる被害、これは災害に含められるっていう考え。つまりは何かっつったら、これ、政治の判断だけでできますよっていう話なんですよ。政治の判断だけで。法改正とか何も要らんでって話なんですね。(出せる?)

で、ここでひとつ問題になるのは何かっつったら、国会内で西村大臣がこの「コロナを災害にすべきではないか」という質問に対して、「あ、ごめんね。それ無理なんだわ。法制局と相談したけれども、それ、法制局的に無理だって話をしてた」みたいなことを言ってたんですけど、そうじゃないんですよ。(これ、私たちのあれやんね? ホームページに載ってるやつやね? ありがとう)この答えってとこから見ていただきたいんですけど、「政府は国会答弁において、内閣法制局と早速相談したが、災害救助法の災害と読むのは難しいという判断だ」って言ってるんです。これ、本当かってことなんですね。

内閣法制局が本当にこの、先ほどの災害救助法の2条を見て、コロナウイルスっていうものは災害にできないって言ったのかってことなんですけど、事実とは異なるんです。これ法制局にヒアリングをしたっていうことで、わかってる話です。何かっていうと、この「災害にしますか、しませんか?」「コロナウイルスを災害とするんですか、しないんですか?」っていうことを、「できますか、できませんか?」「コロナウイルスを災害と指定できますか、指定できませんか?」。この法律から見てっていうことを、政府が内閣法制局に振ったんじゃないんですよ。

どうしてか? それを決定できるのは内閣法制局ではなくて、さっきから言ってる政治で判断すべきことなんですよ。「政令で定める原因により生ずる被害」ですから。政治がコロナが災害だと認めれば災害になるっていう建て付けなわけですから。法制局に振ったのは、その、「これって、コロナって災害にできるかな、できないかな?」ってことを相談したわけじゃなくて、「私たちはコロナは災害ではないということにする」っていう趣旨の答弁書を内閣府が法制局に確認をした。「何か意見はあるか?」と。政治判断でそう決めたんだったら、これ、法制局がそれに対して何か答えを出せる話じゃないんですよ。「あなたたちが政治判断そうしたんだったら、別にこの答弁書で問題ありません」と。意見なし、ということになったって話。だからもう、すごいたくさんのトラップがある話なんですよね、これって。そのまま国会の答弁を鵜呑みにして、「ほら、無理じゃないかよ。西村大臣が言ったんだからよ」っていうことだけで決められない。あの、そのまま鵜呑みにしちゃいけない話なんです。法制局に聞いたら「判断したのか?」「いや、判断する立場にない」ということですよね? だってこれは政治、政治が判断すべき内容のことについて、政治がやらないってことを決めた答弁書、それに対して「意見はない」っていう、それを述べただけだってことなんですよ。

言ってる意味、わかりづらい?(笑)わかりづらいかな、これ。見てて混乱するかな、皆んな。どうでしょう? 混乱する? 速過ぎて皆んなの反応、読まれへんな、これ。はい、そういうことなんです。だから、つまりは何かっつったら、政治の判断によってコロナを災害と認めれば、これはいけるんだって話ですね。じゃあ内閣が、その今の政権がそれを認めないって言うんだったら、じゃあ東京都としてはこれ、もう、そうしますからねって。東京都としてこのコロナは災害と指定しますっていう、東京都としての政治判断をする。これは当然、国と衝突ですよ。大衝突。衝突すればいいんですよ、衝突すれば。大問題にしていくべきなんですよ。その一方で東京都として、その同意されるはずもない、ね。だって「災害と認めてないのに、お前ら勝手に災害やっつって、そんな地方債刷んのかよ」みたいな。でも関係ないんですよ、東京都は。国の後ろ盾ないから。元利償還金、返してもらえるわけじゃないから。元利償還金で後ろ盾してもらえるっていう立場にないですよね? 交付税交付金もらえるわけじゃないから、地方交付税交付金。1954年からもらってないんだからってことですね。わかりづらいかなあ。わかりづらいかもしれんなあ。んー、どうしようか。わかるけど、わかりづらい。そういう話もあるな。

もっと簡単な話しよか。今日何食べたとか。17日間のご褒美に何食べたか教えてあげようか? 僕が。あのね、ファミリーマート。あー違う、あれはね、セブンイレブン。セブンイレブンに売ってる、「なつかしのプリン・ア・ラ・モード」ってやつ。あれ食べてん、お風呂入って。お風呂入って、それ冷やしておいて。昨日、家帰ってさ、んで、お風呂入って。お風呂でほんま、ね、お風呂入って、「あー」ってもう、「はあー」って言いながら、もう。

あの、昔、全然わかってなかったんです、僕ね。銭湯とか、いろんな温浴施設行ったりとかしたら、びっくりするくらいの声出すおじさんとかいるじゃないですか? 「うるさいな」って思ってたんです、ずっと。「なんやねん、もう、わざと声出してるやろ」って、「声出したいために乗せて声出してるやろう」と思ってたんです。あれ違いましたね。本当に。「うーわーっ」ていう声を出して、ま、とにかくほぐして、で、上がって。でね、その暑い中で、この「なつかしのプリン・ア・ラ・モード」をいただきました。(笑)こんな話の方が好きそうやな、皆んな。ま、その財源とかの話については、もうすべて触れるべきところは全部ありますから、ホームページ見ていただければ。本当はこの場でちゃんと説明したほうがいいかなと思ったけど、ちょっと説明が難し過ぎるかなと思ってね。これこれこれ、これ見てくれたらね、だいたいのこと書いてあります。はい。すいません。

ま、とにかくね、今までの選挙の中で一番ヘビーでしたね。2012年の衆議院選挙、2013年の参議院選挙、で、その後、自分の選挙は去年か。ね、2019年参議院選挙、4回目、自分の選挙としては4回目。一番しんどかった。去年は全国回りながら、間にこう、なんだろう、ブレイクするとこあるんですよね。移動から移動。1日に何回かのセッションだけでよかったんですけど。今回はやっぱり東京っていう広いエリアだけど、でもやっぱりこの、間の移動があまり多くない。時間が長くない。移動するときにも、また選挙カーの中でマイクを握ったりとかしてますから。もう完全にもう、なんだろうな、ちょっと壊れる手前くらいにいたかもしれないですね、もうね、ええ。ぶっ壊すじゃなくて、ぶっ壊れるみたいな世界かも、だったかもしれないです、どっちかっつったらね。ええ。いやー、酷使するとこうなるんだな、人は、っていうような思いになりました。

まぁとにかく、本当に悔しかった。むちゃくちゃ悔しかった。ごめんね、勝てなくて。本当にごめんなさい。でもね、脳と体は疲れてるけどね、燃えてます。燃えてます。これからやらなきゃいけない課題というか、やっていくべきことは、さらに自分の中で強まってった、っていうところです。うん。毎年、毎年必ず起こる数々の災害に対しての備えっていうものもやっていかなきゃならない。あ、そうか、それ言う前に先に言わなあかんな。もうさっきの記者会見ご覧になった方はわかるかと思いますけれども、今回、都知事選、落選ということになったので、次、私が目指すところは当然、国政ってことになってきます。で、国政でどれだけ皆さんに、消費税減税するってことをご理解いただくか。もうはっきり言っちゃうと、今の状況だったら消費税5%っつっても、もう間に合わないくらいですよ。本当は廃止にしなきゃいけない、ゼロにしなきゃいけない。でもやっぱり、そこで一度踏みとどまらなきゃいけないことは何か?っつったら、消費税5%っていう部分に関しては以前、なんだろうな、野党共闘っていう部分での縛りがありますから、まずここに乗れるのか乗れないかっていう部分に関しては、確認はしなきゃいけないだろうなと。お答えは聞かなきゃいけないだろうなとは思ってます。

早かったのになあ、都知事になったら。本当に底上げしたかったなあ。まぁもうこんなおっさんの、なんかね、戯れ言(ざれごと)みたいなこと聞いてても、皆さんもしょうがないでしょう。でも本当に、この大きなチャンスっていうのを掴めなかったってことに対して、皆さんにお詫び申し上げます。で、次に向かいます。とにかく、何としても山本太郎を知事にしたいと思って全力を尽くしてくださったおひとりおひとり。で、この都知事選挙に望みをかけてくれてた失業中の方、首を切られた方。なんとか山本太郎が知事になれば底上げしてくれて、自分の生活立て直せるんじゃないかってことで、ほんとにこのボランティアセンターの中にも失業中の方とか、たくさん来てくれました。

そういう方々に対して、それだけじゃなく、今も路上で不安に感じている方々だったりとか、家の中でもうほとんど失業状態で不安にある方とか、そういう方々に対して、すぐに手を差し伸べるっていうことが叶わず、本当に申し訳ありません。でもこれで終わったわけではありません。ここからです。そう思ってます。今までとは違う、別の意味での手応え。それを感じてます。

今回は宇都宮さんも出るし、山本太郎も出るし、やっぱり都知事は宇都宮さんだろうっていうような、私たちの応援者の中にもいました。そういう人たちは、宇都宮さんの応援に入ってくださった。これは非常にありがたい話だと思ってます。そうするべきだと。自分が誰を応援するのか、誰に票を投じるのかっていうのは、それは個人個人の自由ですから。前、れいわ応援してたのに今回は違うっていうことに対して、その方の考えでそうなったわけですから、そこをどうこう言う話ではないです。でもその、れいわの応援から離れてしまった人の中にも、新しい人たちが大勢入ってきたってことですね。今回のこの選挙において、多くの若い人たち繋がってくださいました。それはこのボランティアセンターでも現場でも、多くそういう報告を聞いてます。だからこういう、選挙としては勝てなかったけれどもこの先に繋がっていく、新しい形で皆んなでまた力を積み上げていくっていうことが必要だと思います。一縷の希望っていう部分で、山本太郎に都知事ってことで全力を、全力を尽くしてくださった皆さんには、お詫びを申し上げるとともに、そして、この先まだまだ続くであろう数々の選挙や、横に拡げていくということを一緒にやっていきたい、そう思います。

今回の選挙によって失ったものは、私自身はないと思ってます。何ひとつないと思ってます。逆に得るものの方が多かった。もちろん自分に足りない部分であったりとか、逆に言ったら自分たちの得意とするとこはさらに拡がったりとか。新しい支援の方々が現れてくれたりとか。本当に都知事になれなかったことは残念だけれども、大きな収穫が数々あった、そう思います。何よりもこのお金の仕組みという部分に関して、最初は誰も「都債」ということを一言も言わなかった。それがいろんな候補者が「都債」というキーワードを出すようになった。これ、政策提言という意味でも非常に大きな意味を持つと思います。数々のこの選挙戦において得られたものを、自分たちの肥やしとして次に広げていきたい。一刻も早く積極財政が行える、そういうような状況にしていきたいと思ってます。

何かしゃべりたい人おる? 「あのー、ボランティア担当しましたけど」みたいな。ヒコしゃべる? え? 大変な思いしたやん。いいの? 許すの? 小池さんのこと。いや、うちのね、れいわ新選組をね、ずっと支えてくれてる仲間がですね、体調不良になったんですよね、3月の頭から。で、3月の終わりまで、いや4月の終わりまで寝込んでたっていう状態だったんですよ。で、たらい回しにされてね、病院と、あと保健所。で、言われたことが、「肺炎が、肺炎が重篤化するまで検査は受けられません」っていうこと言い切られたっていう。こちらでも何かできることないかと思って、厚生労働省だったり、いろんなところに問い合わせたんですけど、全く無理なんですよね。なあ。有名な芸能人やったら良かったのにね。そしたら助けてもらえたのにね。

いや、だから本当に皆んな苦しみの中で、この2月から6月、不安の中で、経済的な打撃もありながら、その感染との恐怖であったりとか、実際にそうではないだろうかっていう状況に追い込まれながら、本当によく乗り越えられた。でも乗り越えられなかった人たちもいる。これはもう完全に政治の罪ですよ。人災以外の何ものでもない。これはもうコロナだけじゃなくて、これまでの経済政策によっても、多くの人災によって数々の命が失われてきた、そう思ってます。ここに対してやはり政治としてその過去の清算、要は新しく生まれ変わる、方向性を変える、人々を守るってことをやっていかなきゃいけない、そう思ってます。

都知事選には敗れた。それは間違いがない。それは私の力不足。でもその先、進んでいくっていうことを、歩みを止めてはならないという風に思ってます。なのでぜひお力を貸していただきたい、これからも。そういう思いです。ありがとうございます。で、また社会的状況が変わってきたりとかしましたら、全国っていうところも回っていきたいと思ってます。ええ。やれることっていうか、これからまた忙しくなると思います。選挙への準備、次の準備。おそらく安倍さんはですね、次の国会開きたくないでしょうから、そうなったとしたら、召集して速攻解散みたいなことになれば、早くても年内、秋、冬あたりには選挙があるだろうということです。とにかくここで力をつけていかないことには、私たちの発言権も力を持ちません。なので一緒にやっていただきたい、一緒に変えていってください。

なりたかったな、都知事に。山本太郎でした。ありがとうございます。


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